同情できない詐欺被害

詐欺オークションの広告塔として、ブログに「ウソ記事」を書いたタレントたちの謝罪が続いている。(最下部に引用記事)
被害者がどれだけいるのかは分からないが、そもそもタダに近い価格で商品を買えるという時点で疑問を抱かない方もおかしい。オークション名を検索すれば実態を書いたサイトが多数あり、すぐに詐欺だと分かるのに…。
今回の件に限らず、タレントブログの宣伝記事は「この人が勧めてるのなら…」というファン心理を突いた広告手法だ。だが、イメージでしか知らず、会ったこともないタレントの言葉をなぜ信用できるのかが私には理解できない。
「うまい話には裏がある」
昔から言われる戒めの言葉だが、こうした詐欺の被害は昔から後を絶たない。投資詐欺のニュースが頻繁に出るが、ほとんどのケースに共通しているのが、カネが欲しいという欲望を背景に、あるはずのない低リスク高リターンの儲け話に飛びつくパターンだろう。
親心につけ込む「振り込め詐欺」は別だが、勤勉を是とする日本人でありながら「楽して儲けたい」という我欲から元金を差し出す詐欺被害者には同情する気になれない。投資家がリスク覚悟で投機取引をするのとは全く次元が違う。
「渡る世間に鬼はなし」 と 「人を見たら泥棒と思え」
日本にはこのように相反する格言があるが、最終的には自己判断・自己責任が求められる世の中なのだ。そろそろ利口になろうよ…。
ほしのあき“詐欺オークション”宣伝を謝罪 「落札せず現物受けとった」
タレントのほしのあき(35)が13日に自身のブログを更新し、入札のたびに手数料がかかるペニーオークションサイト「ワールドオークション」の手数料詐欺事件で、落札していない商品を落札したかのようにブログに書き込んでいたことについて、「多くの皆様に多大なご迷惑をおかけ致しました」と謝罪した。
ほしのは、2010年12月に友人から依頼を受け、事務所を通さず、自らのブログに「『プラズマクラスターをオークションでゲット』の題名でオークションサイトを紹介する内容の記事を掲載」したと説明。当時、ブログには「1080円で落札した」と書き込んでいたが、この日の説明によると「商品はオークションで落札せずに現物を受けとった」という。
「友人に指示された通りの文面をそのままブログに掲載してしまいました」と友人から持ちかけられた事実を明かし、知らなかったこととはいえ、ワールドオークションの宣伝に加担していたことを認めた。
「軽率な行動をとってしまったことを深く反省しております。本当に申し訳ございませんでした」とファンや関係者に向けて謝罪の言葉を並べたほしの。所属事務所は今後の推移を見て処分も検討するとしているが、ほしのは今後について「改めてご報告させていただきます」としている。
(スポニチアネックス 2012.12.13)
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カテゴリ : 時事社会