そろそろツラいぜ、舞台撮影

さて、これ(上写真)は何でしょう。
正解は、膝用の衝撃吸収型サポーター。本来はバレーボールなどで着用するものだが、私の場合は音楽ライブやダンスなどの、いわゆる「舞台(ステージ)写真」の撮影時に重宝している小道具だ。
この種の撮影は、「中腰で移動し、両膝立ちで撮る」というのが基本スタイルで、時にはファインダー越しに被写体を追いかけながら膝で歩く(移動する)ことも。おのずと硬い床にゴリゴリと膝を押しつけることになるため、このサポーターなしでは負荷が大きすぎるのだ。
大抵の大きなホールでは、舞台下と客席最前列の間に1mほどのスペースがあるため、撮影には絶好の場所となる。舞台と水平な位置から狙うより、下から見上げるように撮る方が迫力は増し、演じている人間もより魅力的に写る。
例えば、こんな感じだ。

そして、膝立ちになる一番の理由は「できるだけ観客の視界に入らない」ためである。業務で撮影する場合はスタッフ扱いとなるが、だとすれば余計に邪魔するわけにはいかない。ヘタに立ち上がろうものなら…
「おい邪魔だ!見えねぇぞゴルァァ!

…などとヤジが飛びかねない。結局、開演中はずっと膝立ちか屈み続けていることになり、終了後の疲労感と腰の痛みは相当なものだ。
いわゆる「ブツ撮り」(商品など静物撮影)とは何もかも対極的なこの舞台写真、私のいちばん得意なジャンルである反面、今年45歳の身体にとってはキツくてたまらないのである。
そのうち、こんなものが必要になるのかも…

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カテゴリ : 業務関連