アマ野球審判員もいよいよ始動

プロ野球12球団が一斉にキャンプインした本日、道内の社会人・大学・高校・学童などアマチュア野球審判員のための技術研修会(座学)が札幌大学で行われた。NPO法人北海道野球協議会の主催で、参加人数は約190名。
(財)日本野球連盟北海道地区連盟審判部長らを講師として招き、昨季における各現場でのトラブル事例などからルール適用上の解釈について約3時間の講義が行われた。
プロアマ問わず、野球は「公認野球規則」というルールブックに基づいてプレーされるのだが、毎年ほぼ例外なく一部が改正される。これは、「このようなプレーがあった場合にはどのようにルールを適用・解釈し、どのように処置すればいいのか」という実例や疑問が際限なく出てくるためで、それだけ野球が複雑なルールに基づいており、いつまでもルールブックが「完成」しない所以でもある。
例として、今回の資料にあったケーススタディの一例を以下に挙げてみる。
安全進塁権と得点との関係 (4.09注2)(7.04b原注)
打者および走者に安全進塁権が与えられた時、二死後ある走者が他の走者に先んじたためにアウトになった時は、そのアウトになった走者よりも後位の打者または走者の得点が認められないことはもちろんであるが、たとえアウトになった走者より前位の走者でも第三アウトが成立するまでに本塁を踏まなければ得点は認められない。
ただし、二死満塁で打者が四球を得た場合、他のいずれかの走者がいったん次塁を踏んだ後にアウトになった時に限り、その第三アウトが成立した後に三塁走者が本塁を踏んでも得点と認められる。
野球ルールに一家言を持っている方でも、一読しただけでは理解できないのではないだろうか…。
他にも、例えば塁間で走者と野手(または打球)が接触した場合、審判はその状況によって「守備妨害」か「走塁妨害」かの判断を一瞬でしなければならない場面も多く、これがなかなか大変なのである。(プロ野球でも誤審あり

この研修会を皮切りに、今後は自身が所属する連盟で「審判部総会」「技術研修会」「学科講習会」などの勉強会が目白押し。しかも、今季からは技術指導員という立場を拝命したため、ますますこの世界から抜けられなくなり…

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カテゴリ : 野球審判