「マック吊し上げ」に見るメディアの悪質扇動

チキンナゲットからビニール、デザートからプラスチック、ハンバーガーから発泡スチロール、マフィンからプラスチック、ホットケーキから金属、ポテトから人の歯、ハンバーガーから虫…
よくもまぁと呆れるほど出てくるマクドナルド(以下、マック)の異物混入騒動だが、メディアが大きく取り上げるようになってから異物が見つかったのではなく、過去に「個別対応」で済ませた案件が今になって発覚しているのだが、中には「クレーマーによる自作自演では?」疑いたくなる事例があるのも確かだ。
異物混入などメーカーや飲食業界では珍しいことではなく、どれほど気をつけてもゼロになることはない。確率論でいえばごくわずかで例外的な事故でも、昨今は消費者がSNSなどに写真付きでそれをネットワークに載せてしまうから目立つだけの話だろう。
それを、メディアは過剰反応ともいえる姿勢で半年も前の事故をもあぶり出し、「倒産させろ」と言わんばかりにマックを吊し上げる姿には狂気すら感じる。国民の不信感を増幅させ、閉塞感だらけの社会を作った元凶は、このような狂ったメディアだと言って差し支えないだろう。
そもそも、「食の安全」を大義名分にして企業を叩くのであれば、何が混じっているか分からない中韓製品を、原産地も製造メーカーも記載せずに販売し、あるいは賞味期限の改竄などの不正販売が後を絶たない「イオン」はもっと糾弾されるべきはずなのだが、大人の事情により大手メディアは絶対に報道しない。
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さらに呆れるのは、日常的にマックに通い、子供にジャンクフードを与えている母親が、したり顔で「食の安全」を訴えていることだ。
欧米では「Killer Foods」(殺人食品)とも言われ、もはや食品ではなく「添加物の塊」と化しているマックのメニュー。ハンバーガーやポテトが「腐らず、臭わず、虫よらず」なのは有名な話で、つまり微生物すら生きられない食品ということになる。
↑全米7社のハンバーガー腐食度を比較した動画↑
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油と化学物質にまみれた食品を小さい子供に与え続けることによる健康被害や味覚障害などは考えもせず、子供向けの施設やメニューがあるからという理由でマックに通い詰め、ママ友との社交場にしている母親は決して少なくないという。それが「安心して食べたい」と言っても説得力はゼロだ。
日本人は、特に食品に対しては異常なほど神経質だが、多くの場合がメディア報道に振り回されて騒ぐだけの「便乗クレーマー」予備軍で、どうも怒りの本質と矛先を履き違えている気がしてならない。
些細なことにも難癖をつけ、謝罪と賠償という名の「誠意」を要求する―。
まるでどこかの国のようだが、手法はヤクザそのものだ。過剰報道で不安を煽り、世論を焚きつけているメディアが本質を取り戻さない限り、この国の民度は下がり続ける一方なのだろう。
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カテゴリ : 報道誹議