首領替われど…民主党の「轗軻不遇」

中傷ニモ負ケズ…街頭演説をする細野豪志氏 (YouTubeより)
民主党の前代表である海江田万里氏の落選辞任に伴う党代表選(18日投票)が告示され、長妻昭元厚生労働相(54)、細野豪志元幹事長(43)、岡田克也代表代行(61)の三つ巴戦が始まった。
この選挙は国会議員と地方議員、そして党員・サポーターによる投票で決められるのだが、言わば全てが「民主党をよく知る人たち」である。代表選とはいえ、11日間という運動期間(衆院選は12日間)が果たして必要なのだろうか。
…という疑問はさておき、今回立候補した3氏を総合的に評価すると細野氏が台風の目になりそうだが、彼は今月4日の講演で「敵は自民党だ。国民は安倍政権の危険性に気付いている」と訴えていた。
ここでいう「国民」とは「日本人」のことではないような気もするが、それはともかく、リベラル・左翼政党は普段から「戦争反対」と言っている割に、どうしてこうも「敵」を作りたがり、合戦という形にしたがるのだろう。
そもそも安倍政権を圧勝させてしまった第一野党が言う言葉ではないし、「敵は自民党だ」とは、すなわち「自民党を勝たせた国民は敵だ」と同義語だということにも気付いていないようだ。
そして、3氏は代表選に際して「自民党との明確な対立軸(政策)」を打ち出そうと必死のようだが、未だに政党としての明確な方向性や政策がないことを図らずも証明してしまっている。このような政党が一時的とはいえ政権を握ってしまったのだから末恐ろしい。
下馬評では岡田氏が本命と言われているが、4月の統一地方選を前に、特に地方議員にとっては若くてイメージの良い細野氏が勝つ可能性もあ大いにあり得る。だが、誰が親分になったところで「政治ごっこ」の域を出ない議員ばかりの政党に未来があるとは思えない。
「日本という国家」と、それを形成する「日本国民」のことを第一に考えられる政党になって初めて「二大政党制」が実現するだろうとは思うのだが、民主党を支持する勢力や団体を考えると、「二度目の政権」の可能性は限りなく低い。
民主党応援団のメディアすら盛り上がっていない代表選ではあるが、とりあえずは生暖かく見守ってみよう。
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カテゴリ : 政治選挙