「ゴキ入りやきそば」の波紋

一人の大学生のつぶやきが、資本金4千万企業の存亡問題に発展している。
12月2日、まるか食品「ペヤング」シリーズのインスタントやきそばに「ゴキブリが混入していた」旨のツイートがアップされ、瞬く間に拡散された。
そのツイート(写真付き)が → こちら (閲覧注意)
騒動を受けた同社は「通常の製造工程上ではこのような混入は考えられない」としながも、保健所の指導に従い当該製品と同じラインで製造された商品を自主回収したという。(最後部に報道記事)
ちなみに、同社が公式サイトで公開していた製造現場の写真を見ると…

果たして「(混入は)考えられない」と言い切れるものかどうか…。
また、件の大学生によると、同社は当初「お互いのため」と言いながら写真の削除を要求するなど、かなり高慢な態度で圧力をかけてきたのだという。衛生管理はもちろんのこと、顧客対応も一歩間違えると全国に知られてしまう時代になったと痛感させられる。
ちなみに、道内の小売店でペヤングを見ることはほとんどなく、カップやきそばのシェアは東洋水産の「やきそば弁当」が圧倒している。どちらも「熱湯を入れて作る」のは同じだが、「【やき】そばじゃないだろ!」というツッコミは野暮というもの。「やき弁」…たまには食ってみようかな。
まるか食品:ペヤングなど5万個を自主回収
即席麺「ペヤング」に虫が混入した商品1点が見つかり、製造した「まるか食品」(群馬県伊勢崎市)は4日、約5万個を自主回収すると発表した。対象は「ハーフ&ハーフ激辛やきそば」「ハーフ&ハーフカレーやきそば」の2種類で、11月10日に本社工場で製造され、賞味期限が「2015年5月9日」と表示されている商品。
学生とみられる消費者が2日、湯を入れる前に虫を発見したとして、ツイッターに「ペヤングからゴキブリ出てきた」と画像付きで投稿した。虫が写った画像は転載を繰り返されて拡散し、インターネット上で大きな話題となった。投稿画像では虫はあおむけで、体の一部が麺の中に入り込んでいる。体長数センチ程度とみられる。
まるか食品は3日、この消費者から連絡を受け、虫入りの麺を回収。同社の担当者も「ゴキブリのように見える」と話しているが、「通常の製造工程でこのような混入は考えられない」と説明している。
容器や包装フィルムに穴はなかった。既に虫入りの麺を外部の分析機関へ提出しており、虫は油で揚げられているか▽もし揚げられていれば工場で使用している油か??などを調べる。結果が出るまでに1週間程度かかるという。
伊勢崎保健所は3日夜、本社工場を立ち入り調査し、「製造過程での混入の可能性を完全に否定できない」と自主回収を指導した。同社は4日午後、「安全確保に万全を期す」として自主回収を決めた。
4日には伊勢崎市内の2工場の全製造ラインを停止して点検したが、異常は見つからなかった。5日には再稼働する予定。今後、従業員に清掃と点検作業を徹底させ、通常以上の消毒をするという。
(毎日新聞 2014.12.05)
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カテゴリ : 経済産業