「山崎」がウイスキー世界一

日本の高級ウイスキー「サントリー山崎シングルモルト・シェリーカスク2013」が、英ウイスキーガイドブック「ワールド・ウイスキー・バイブル2015」において世界最高と評されたらしい。また、2~4位は米国のバーボン勢が占め、スコッチウイスキーが上位から姿を消した。
国産ウイスキーといえば「サントリーオールド」や「スーパーニッカ」がよく知られているが、決して高級酒というイメージはなく、世のお父さんたちは「ジョニ黒」や「オールド・パー」などのスコッチを「所有」することで自尊心を満たしていた時代もあった。
私は20代前半の頃、東京の新宿プリンスホテルや札幌グランドホテルのバーテンダーだったが、ウイスキーを注文するカウンター客の8割がスコッチだった。ただし、それは多分に「スコッチ=高級=おいしい」という思い込みによるもので、しかも水で5倍にも10倍にも薄めて飲む日本の飲酒文化では舌が育たず、ほとんど違いは分かっていなかったと思われる(笑)
何にせよ、日本発の製品が世界で認められるのは誠に誇らしいことだ。最近では「和食」がユネスコ無形文化遺産に登録されるなど日本人の繊細な味覚が育んだ食文化も評価され、極めつけは青色発光ダイオードでノーベル賞!
…と、いちいち喜ぶところが欧米コンプレックスの現れなのかなぁ…。
「山崎」、世界最高のウイスキーに選出 英専門誌
日本のウイスキー「山崎シングルモルト・シェリーカスク2013(The Yamazaki Single Malt Sherry Cask 2013)」が世界最高のウイスキーに初めて選出された。3日発売の英ウイスキーガイドブック「ワールド・ウイスキー・バイブル2015(Whisky Bible)」で発表された。スコッチウイスキーは、上位ランキングから外れた。
山崎について著者のジム・マーリー(Jim Murray)氏は、「重厚でドライ、スヌーカーボールのようにまろやか」と評価し、100点中97.5点を与え、歴代の最高点と並んだ。
2位~4位はそれぞれ、ウィリアム・ラルー・ウェラー(William Larue Weller)、サゼラック・ライ18年(Sazerac Rye 18 Year Old)、フォアローゼス(Four Roses)と米国原産のバーボンが占めた。
日本では1920年代から、商業用のウイスキーの生産が行われている。英スコットランド(Scotland)グラスゴー(Glasgow)でウイスキーづくりを学んだ日本人留学生、竹鶴政孝(Masataka Taketsuru)氏が、スコットランド人の妻とともに帰国し、山崎蒸留所(Yamazaki Distillery)の創業にかかわった。
(時事通信 2014.11.04)
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カテゴリ : 国際時事