「北電再値上げ」批判は筋違い

15日、家庭向け電気料金の再値上げが国から認可された北海道電力(以下、北電)の真弓明彦社長が記者会見し、「2年連続で、かつ昨年を上回る値上げとなり、深くお詫びする」と陳謝した。東日本大震災後、電気料金を値上げした全国7電力会社のうち、再値上げは北電が初めてのようだが、泊原発停止に伴う火力発電所(以下、火発)の燃料費などが年2千億円増えたことによるという。
いつものように「困った地元メディア」北海道新聞は批判的に大きく取り上げ、再値上げによって生活や商売が苦しくなる事例を並べながら「庶民の味方」を気取っているのも常套手段だ。
このブログで何度も書いているが、福島第一原発事故と北電は無関係であり、いわば「とばっちり」を受けた形だ。メディアのヒステリックとも言える扇動報道をキッカケに国内の全原発が稼働停止を余儀なくされ、「原発=悪魔の施設」というレッテルを貼った。北電は否応なく火発をフル稼働せざるを得なくなり、燃料費もそれだけ高騰するのは当然である。
道新の報道姿勢は、「原発許すな!泊の再稼働反対!」という世論を煽っておきながら、「再値上げ反対!庶民は苦しい!」と煽るダブルスタンダード。北電も利益を追求する営利企業なのだが、「更に身を切れ!」「ボランティアで働け!」とばかりに、弱った企業をとことん叩き潰そうとしている。
原発反対のデモを続けている市民も、早く洗脳から解かれてほしい。口を開けば「命」という言葉を金科玉条にしているが、そんなに命の心配をするなら、まずは「車に乗る」ことをやめてみたらどうだろうか。原発よりも車の事故で死亡する可能性の方がはるかに高いのだから…。
類似記事 : 北海道新聞の狂気と欺瞞
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カテゴリ : 経済産業