コスト優先の「しっぺ返し」

「中国・上海の食品会社が保存期限切れの鶏肉を使用していた!」
「マクドナルドやファミリーマートが、この工場から仕入れていた!」
…と日本のメディアは大騒ぎしているが、何を今さら…。(最後部に報道記事)
アメリカのネット新聞「The Huffington Post」によると、中国では賞味期限が46年も過ぎた鶏肉が販売されていたくらいだから、この事件も氷山の一角だ。
食品はもちろん衣料品や工業製品など、廉価商品の「製造」を中国に依存している日本企業は数知れず。当然ながら、メディアも企業側も「チャイナリスク」は百も承知のはずなのに、メディアが今回の事件で「初めて知った」とばかりに白々しく驚いている方が驚きだ。
2008年の北京オリンピック開催に際し、政府が市民に対して「公共マナー」を啓蒙していたお国柄である。そもそも他人に対する気遣いや思いやり、または責任感という文化がないため、今回同時に発覚した「食品を床に落とし、そのまま元に戻す」という映像を見ても驚くには値しない。
日本企業は「毒入りギョーザ事件」の教訓も生かさず、コスト(=利益)を優先させるために中国で製造させてきたのだから、この騒動は当然の報いだろう。
「“食”に対する神経質さは世界一」である日本人に向けた食品加工なのに中国で生産している以上、マックやファミマだけではなく、日本中でこのような食材を口にしているという覚悟と自覚が必要なのは言うまでもない。
余談だが、日本人が韓国の飲食店に行くと、従業員が料理にツバを入れるなど反日的な嫌がらせが横行しているらしい。いまだに「韓流ステキ

マック、「チキンナゲット」の2割が期限切れ鶏肉使用か 問題の上海の業者から輸入
中国・上海の食品会社が保存期限の切れた鶏肉を供給していた問題で、日本マクドナルドは22日、国内で使用する「チキンマックナゲット」の約2割をこの会社から輸入していたと発表した。
この会社から輸入していた鶏肉を使用していた店舗は、国内全体の約4割に当たる約1,340店舗で、主に関東の店舗。このうち約500店では、ナゲットの販売を21日に中止した。
これを受けて、マクドナルドではタイや別の中国の会社が生産した鶏肉への切り替えを進め、順次販売を再開している。
日本マクドナルドによると、上海の食品会社は「上海福喜食品有限公司」。中国のニュースサイトではこの会社が21日までに、マクドナルドやケンタッキー・フライド・チキン(KFC)などの上海の店舗に、保存期限の切れた食品加工品を供給していたと報道した。
日本マクドナルドは使用中止後、事実確認の調査をしているという。「報道された内容が事実であれば、マクドナルドとしては一切受け入れられるものではない」などのコメントを発表した。
(産経新聞 2014.07.22)
期限切れ鶏肉使用 「中国で信頼できる相手探す」ファミマ社長
ファミリーマートの中山勇社長は23日、使用期限の切れた鶏肉の問題に関し、東京都内で記者団の取材に応じ「信頼関係を裏切られた。国内ではお客さまの信頼を裏切った。大変申し訳ない」と謝罪した。 また、「さらにチェックを重ね、安心できる商品を提供していきたい」と強調。今後の中国企業との取引に関し「中国だから輸入しないということはない。信頼できるパートナーを見つける努力をする」と述べた。
ファミリーマートは、使用期限切れの鶏肉を供給していた上海福喜食品から「ガーリックナゲット」用に輸入。今年7月から問題の鶏肉を使用した食品を販売していた。
(産経新聞 2014.07.23)
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カテゴリ : 経済産業