社民党の「断末魔」

朝日新聞 (17日)
16日、社民党は集団的自衛権の行使容認への反対を訴える新しいポスターを発表したそうな。ちなみにポスター拡大写真はこちら。(最後部に報道記事)
社会党も片棒を担いでいた北朝鮮の拉致の話ですか?…と皮肉を言いたくなるほどタチが悪いポスターである。子供をダシに使うのは左翼の常套手段だが、それ以上に(普段から毛嫌いしているはずの)自衛隊をこのような時にだけ利用するご都合主義体質には虫酸が走る。
「あの日から、パパは帰ってこなかった」
まず、このコピーは日本語として文法が間違っている。「あの日から」は現在に至っている表現なのに、「帰ってこなかった」と過去形で完結している。これは、
A.「あの日から、パパは帰ってこない」
B.「あの日、パパは帰ってこなかった」
のいずれかであるべきで、ポスターの意図を考えれば「A」になるだろう。
それはともかく、この党は「集団的自衛権=日本の侵略戦争」というイメージを流布したくてたまらないようだが、いつも「反対のための反対」しかできず、かといって対案としての政策もなく、挙げ句に集団的自衛権を独自に曲解してこのようなポスターを作ったりするから国民に支持されないのだ。
そもそも「パパが帰ってこないリスク」は、現在の個別的自衛権や海外派兵、または警察権行使でもあり得る話で、ことさら集団的自衛権を目の敵にする理由にはならない。
まぁとりあえず、「社民党が反対している=日本にとって正しい政策」という判断基準だけは健在のようだ。というより、社民党がまだ現存していたことをこのニュースで思い出した…

社民ポスター「パパは帰ってこなかった」 集団的自衛権
社民党は16日、集団的自衛権の行使容認への反対を訴える新しいポスターを発表した。
「あの日から、パパは帰ってこなかった」という少年のつぶやきを載せ、「刺激的かもしれないが、自衛隊員の方々の命、国民の命に関わる問題だと訴える」(党幹部)狙いがある。
モデルには党所属議員の子どもを起用、写真も党所属の地方議員が撮影し、作製経費を抑えた。
(朝日新聞 2014.07.17)
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カテゴリ : 政治選挙