永遠も半ばを過ぎた

フリーデザイナー兼カメラマンの苦言・放言・一家言

あばよ、横路。

2016/05/29(日)



民進党の横路孝弘(衆院道1区)が、やっと政界引退を表明した。

次期衆院選には出馬せず、元秘書の道議・道下大樹(西区)を後継候補に充てるというが、遅きに失した感は否めない。政治家として最大の「記念」になったであろう衆院議長の職を花道に、12年の衆院解散時に引退すべきだった。

だが、懲りずに出馬して小選挙区で落選し比例で復活するという「みっともなさ」を演じながら、また一兵卒として国会に戻った。その後、議員として何をしたかというと…法案採決以外は特に何もしてこなかった。

かつては「社会党のプリンス」など言われていたようだが、政治家として絶対にやってはいけない罪を犯した過去は永久に消えず、そもそも議長を務めるような資質を持つ人間ではない。そう、72年の外務省機密漏洩事件(西山事件)における「裏切り行為」である。

長くなるので詳細は省くが、前年の沖縄返還に伴う日米政府間の「密約」とされる証拠資料を「国会で追及する」ことを目的に毎日新聞の西山太吉記者(当時)から入手したが、その際の「情報源の秘匿」という絶対の約束を反故にした安易な取り扱いにより大騒動に発展、大きな「事件」に発展させた。

横路本人は後に、己の軽率さを「若気の至り」と釈明していたようだが、つまりは「若造の功名心」であり、そもそも国会議員の立場で使うべき言葉ではない。この引退表明を受け、西山氏は「(横路を)確固とした政治信条に基づいて歩んだ政治家という印象ではない」(朝日新聞)とコメントしたが、その通りだろう。

道知事も3期務めた横路は、北海道新聞(の思想)や前札幌市長の上田文雄と並び、北海道を「赤い大地」に染めた 犯人の一人だ。近年は高齢化も相まってほとんど影響力がなかったとはいえ、個人的には彼を「北海道のガン細胞」と評価していたので、引退は大歓迎だ。

最後に、北海道の納税者として一言。 … あばよ、横路。
(敬称略)

カテゴリ : 政治選挙

沖縄県知事という「身の程」

2016/05/24(火)


23日、沖縄県の翁長雄志知事が安倍首相と会談し、同県うるま市の女性会社員の遺体を遺棄したとして米軍属の男が逮捕された事件を巡り、「米軍基地があるが故の犯罪。大きな怒りと悲しみを禁じ得ない」と抗議したうえで日米地位協定の改定にも言及し、明後日からの伊勢志摩サミットで来日するオバマ大統領との直接面会を求めたという。

この翁長知事という人はいったい何様なのだろう。「当時の民意」で選ばれた前・仲井間知事が正式な手続きに則り承認した辺野古の埋め立て許可を、「私が“今の民意だ”」と白紙撤回を政府に要求するなど、もともと常軌を逸した思想の持ち主なのだが、今度は「オバマに直接会わせろ」ときた。

たかが一介の県知事の分際で米大統領に会いたいとは、ずいぶんな身の程知らずだ。「沖縄県内での米軍関係者による犯罪」というファクターだけで全国ニュースになっているが、もともと政治的パフォーマンスを好む性質のため、事件をダシにして「米大統領と会談した」という実績を作りたかったのだろう。

沖縄県に限らず、在日外国人による凶悪犯罪は毎日、全国各地で起きている。警察庁の「犯罪統計資料」や法務省の「犯罪白書」によると、強姦・強盗・殺人などで検挙された在日外国人のうち、国別の統計で件数が毎年ダントツのトップなのが、国内で通名(日本名)が認められている「あの国」の面々だ。
※ただし、通名のせいで「日本人」としてカウントされてしまっている例もある。

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ところが、どんな重大事件で逮捕されてもメディアは通名でしか報道しないため、あたかも日本人が起こした犯罪だと誤解されているケースは枚挙にいとまがない。(これ以上書くと、たとえ事実でも「ヘイトスピーチ」と言われそう…)

まぁそれはともかく、在日外国人が自分の施政権内で起こした犯罪に対し、いちいちその国の元首に会って文句を言うという非常識な知事は他にはいない。

だが、翁長知事に限って「沖縄は特別」という自負があるらしく、無駄足だと分かっていながら事あるごとに政府に出向き、オスプレイ配備の件など米軍への恨みつらみを吐き出してストレス発散をしている。

「唯我独尊」という言葉は、この人のためにあるのかも知れない。

カテゴリ : 政治選挙

悪しき判例を作った「ファウルボール訴訟」

2016/05/21(土)


札幌ドームでプロ野球観戦中、ファウルボールの直撃で右目を失明した30代女性が、北海道日本ハムファイターズ、札幌ドーム、札幌市に計約4,660万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決で、札幌高裁は1審判決から減額し、球団に約3,357万円の支払いを命じ、それ以外への請求は棄却したという。

高裁判決によると、球団は「安全策が欠いていたとは言えない」としながら、原告女性は球団に招待された子供の保護者として来場していたため「危険性を認識していないこと予見できた」との見解を示した。

どうやら、女性が子供の世話をしている時にボールが飛んできたようで、打球の行方は見ていなかったらしい。とはいえ、熱心なファンか招待客かによって危険性の認識度を判断するとはずいぶん危険なやり方ではないのか。

招待なのか自主的なのかに関わらず、硬いボールが飛び交うプロ野球場へ来た時点で、ボールに直撃されたとしても「自己責任」というのが暗黙の了解のはずである。

防護ネットやフェンスを張り巡らせることによって「臨場感が薄れる」と球団が危惧するのも当然で、テレビで観ていれば全てのプレーがアップで見られるにも関わらず、選手が「米つぶ程度」の大きさにしか見えない球場にわざわざ行くのは、まさに臨場感を味わうためだ。

件の女性に関しては、失明までしてしまったのは同情を禁じ得ないものの、数万人が観戦していた中での「ただ一人」になってしまったのは運が悪かったとしか言いようがなく、その責任を球団やドーム側に求めるのはお門違いである。

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このような「ゴネ得」を許した判決が前例(判例)になると、今後はファウルボールによって怪我をした観客はこぞって訴訟を起こすことになるだろう。その結果、選手たちがプレーをするフィールドはサーカスのライオン芸よろしく全て金網で覆われることにもなりかねない。

ちなみに、MLB(米メジャーリーグ)でも同様の訴訟が数多く提起されるものの、ほぼ全ての案件が「自己責任」として門前払いされるという。

自分に不利益があると主催者などに管理責任を求める昨今の風潮は、結果的に社会全体を萎縮させることにもなり、事なかれ主義に走らせることになるし、まさに今の時代はそのような世の中になってしまっているようだ。

球団側はぜひ上告して最高裁で争ってほしいものだが…。

カテゴリ : 時事社会
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 山下 浩

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・札幌市在住 1967年生

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