永遠も半ばを過ぎた

フリーデザイナー兼カメラマンの苦言・放言・一家言

「氷筍」と「弁護士過剰」

2015/02/06(金)
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詳しくは書けないが、ある場所に車を停車させたまま、ほぼ24時間アイドリング状態で車内で過ごすという体験をした。

特に夜間は氷点下10℃にまで冷え込んだため排気管内が暖まらず、通常は蒸気として排出される水分が水滴となりマフラーから滴り落ちる。これが少しずつ凍って「氷筍」(逆さつらら)になったという、どうでもよい話。

余談だが、この24時間を少しでも短く感じるように、「音楽中心」のFMではなく「おしゃべり中心」のAM局を聴いていたのだが、(借金の)過払い分返還請求を促す「弁護士(法人)」のCMの多さには驚いた。

確かにそれも弁護士の仕事であり、(報酬の)取りっぱぐれのない「ドル箱」なのだろうが、他に仕事はないのかね…。こういうことを半ば専門にしているセンセイ(法人)は、カネにならない国選の刑事弁護などには目もくれないんだろうなぁ。

カテゴリ : 末梢雑記

あぶり出された「日本の暗部」

2015/02/03(火)

「殺人者の安倍を殺せ」… イスラム国に利用された日本の反政府デモ


イスラム過激派組織「イスラム国」による日本人2名の人質略取・脅迫事件は、大方の予想通り最悪の結果に終わった。

上の写真は、後藤さん殺害を「待ってました」とばかりに湧き出てきた反政府デモの様子だが、イスラム国はツイッターにこれを載せ、「我々の同志」と言わんばかりに紹介したという。

いつも思うのだが、日頃から「反戦」「平和」「命」と声高に叫ぶ左翼の方々は、なぜ「安倍を殺す」ことをイメージするプラカードを作るのだろうか。上の写真も同様で、安倍首相にスコープの照準を合わせて「殺したい意志」を示したり、首相をヒトラーになぞらえた似顔絵を作ったり…。

今回の事件に際しても、心から邦人を心配していたのではなく、いつもの「安倍叩き」の口実にしたかっただけなのだろう。そうでなければ、このような「世界平和のために安倍をぶっ殺せ」という自己矛盾に満ちたメッセージは発せないはずである。

「世界平和」といえば、後藤氏の母親による外国人特派員協会での記者会見もネット上では大いに話題になった。それは誰もが予想した「愛する息子を解放するよう涙ながらに訴える言葉」ではなく、“反原発”と“地球平和”という場違いな持論を滔々と語り出したのだから。曰く…

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「人間は地球を壊している」
「原子力が地球を壊すのを止めるためなら私は命を惜しまない」
「私の父親は軍人で朝鮮とかのトップでヒラヒラの軍用車に…」
「イスラムの人達を私の家に連れてきて一緒にお勉強しましょう」
「日本には憲法9条があるしアメリカに原爆を落とされた」
「地球平和のために頑張ります」
 等々…。

「お涙頂戴」を期待して生中継していたテレビ各局は「これはまずい」とばかりにCMを突っ込んだり、中継自体を打ち切ったりしてごまかしたが、その後は「使えるシーン」だけのつぎはぎ編集で「可哀想な母親」を作り上げた。当然、息子の命に危機が迫っているとは思えない「満面の笑み」もボツ映像だ。

新聞やテレビでしか情報を得られない高齢者などに対するイメージ操作はメディアの常套手段だが、外国人特派員が思わず「Oh, my god…」(なんてこった…)と漏らすほど異常な会見だったことは「なかったこと」にされた。

まぁそれにしても、後藤氏が殺害された後の左翼メディアや政党の妄言はひどすぎる。一般の国民はもちろん、パレスチナもイスラエルも欧米諸国もサウジアラビアもヨルダンも国連安保理も異口同音に「テロ許すまじ」の姿勢なのに、日本の一部勢力からはイスラム国を擁護する発言のオンパレードだ。

邦人救出のためには日本がひとつにならなければならない状況だったのに、存在感を示したい反体制側はとにかく政府批判一色だった。だが、いつものように結果論と感情論でしか考えないため、「では、どうすれば良かったのか」は誰も答えられない。もちろん、日本の国際的立場からODA(政府開発援助)や有志連合としての人道支援の否定など論外である。

そもそも後藤氏のシリア入りに関しては、氏の渡航計画を把握した外務省が昨年9~10月に計3回、渡航を中止するよう要請していたというではないか。(「自己責任」とする世論を封殺するためか、この事実を取り上げるメディアはほとんどないが…)

日本は渡航の自由が保証されている以上、犯罪者でもない国民に対して出国禁止措置などできるはずがなく、政府は「要請」しかできない。それでも「全て自分の責任」と言い残して危険地帯に飛び込んで殺害されたという事実に対して「政府、安倍首相の責任」と叫ぶ思考は、もはやバカとしか言いようがない。

後藤氏の殺害(判明)前から、メディアによる氏の人生の美談化は凄まじかったが、「戦地の子供のため」「湯川さんを救出するため」という壮大な信念の前に、いちばん身近な奥方や乳飲み子を残して殺されることの愚かさを考えなかった罪は決して軽くないはずだ。

ともあれ、今回の事件で改めて「日本の暗部」があぶり出されたわけだが、少なくても民主党政権時代の出来事でなかったことだけはホッとしている。

カテゴリ : 時事社会

アマ野球審判員もいよいよ始動

2015/02/01(日)


プロ野球12球団が一斉にキャンプインした本日、道内の社会人・大学・高校・学童などアマチュア野球審判員のための技術研修会(座学)が札幌大学で行われた。NPO法人北海道野球協議会の主催で、参加人数は約190名。

(財)日本野球連盟北海道地区連盟審判部長らを講師として招き、昨季における各現場でのトラブル事例などからルール適用上の解釈について約3時間の講義が行われた。

プロアマ問わず、野球は「公認野球規則」というルールブックに基づいてプレーされるのだが、毎年ほぼ例外なく一部が改正される。これは、「このようなプレーがあった場合にはどのようにルールを適用・解釈し、どのように処置すればいいのか」という実例や疑問が際限なく出てくるためで、それだけ野球が複雑なルールに基づいており、いつまでもルールブックが「完成」しない所以でもある。

例として、今回の資料にあったケーススタディの一例を以下に挙げてみる。

安全進塁権と得点との関係 (4.09注2)(7.04b原注)

 打者および走者に安全進塁権が与えられた時、二死後ある走者が他の走者に先んじたためにアウトになった時は、そのアウトになった走者よりも後位の打者または走者の得点が認められないことはもちろんであるが、たとえアウトになった走者より前位の走者でも第三アウトが成立するまでに本塁を踏まなければ得点は認められない。
 ただし、二死満塁で打者が四球を得た場合、他のいずれかの走者がいったん次塁を踏んだ後にアウトになった時に限り、その第三アウトが成立した後に三塁走者が本塁を踏んでも得点と認められる。

野球ルールに一家言を持っている方でも、一読しただけでは理解できないのではないだろうか…。

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他にも、例えば塁間で走者と野手(または打球)が接触した場合、審判はその状況によって「守備妨害」か「走塁妨害」かの判断を一瞬でしなければならない場面も多く、これがなかなか大変なのである。(プロ野球でも誤審あり)

この研修会を皮切りに、今後は自身が所属する連盟で「審判部総会」「技術研修会」「学科講習会」などの勉強会が目白押し。しかも、今季からは技術指導員という立場を拝命したため、ますますこの世界から抜けられなくなり…

カテゴリ : 野球審判
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 山下 浩

Author: 山下 浩
 
・グラフィックデザイナー
・スチールカメラマン
・札幌市在住 1967年生

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