写真:「パウダーカンパニーガイド」より拝借新潟県湯沢町のスキー場で2日から行方が分からなくなり、4日朝に救助された男女3人が記者会見を行った。これがメディア側からの要請なのか本人たちの意向だったのかは定かではないが、ネットの反応は辛辣だった。
「20代かと思ったら45歳かよ」
「死ねば良かったのに」
「社会性ゼロ」
「信用できない人間の典型」
「同情の余地なし」
「40過ぎてこの愚行」
「無駄に歳食いやがって」…などと容赦ないが、雪山での遭難・救助は何ら珍しいことではない。ネット住民に必要以上に叩かれたのは、
係員に「登山届を出した」と嘘をついていたことに加え、
男性(45)の個性的な髪型が反感と嘲笑を増幅させ、火に油を注いだ格好になったようだ。
3人の行動が
「バックカントリー」だったのか、単なる
「コース外滑走」だったのかはよく分からないが、登山届が必要だったということは全面禁止というわけでもなかったのだろう。とはいえ、遭難覚悟の自己責任なのは当然で、結果として警察や救助隊の世話になれば世間からの批判は免れず、今後は捜索費用の請求に苦しむことになるのだろう。
ところで、今回のネット反応の中に、気になる一言があった。それは…
「40代でスノボwwwww」 というもの。
おやおや…世間ではそういう印象なのか、実際にそうなのか…。私は今年48歳になる十分なオサーンなのだが、(スキーの方が圧倒的に多いながらも)今も現役でスノーボードを楽しんでいる。周りにも「おっさんボーダー」は少なくないし、アルペンを乗りこなす者もいる。
とはいえ、一般的にスノーボードといえばグラトリ(グランドトリック)のイメージが強く、さすがにこれは若者には勝てない。冬季五輪で活躍しているのも10代の選手が圧倒的で、おっさんの出る幕がないのは事実。
そして、ほとんどのスキー場で禁止されているコース外滑走をするのも、ほとんどが若いスノーボーダーだ。未整備の新雪を滑る快感はよく分かるし、スノーボードは浮力が強いため、技術が未熟でも滑れてしまうのもまた事実。
スキーヤーの中には
「ルールやマナーを守らない典型がスノーボーダー」という厳しい批判が多く、スノーボードがどれほどのブームになっても「スキーヤー限定」を貫いてきたスキー場(札幌藻岩山)もあるほどだ。
どうやらスノーボードには
「チャラチャラした若造がファッション感覚で遊ぶレジャー」という観念が強いようで、最初の
「スノボで男女3人が行方不明」という速報には多くが
「若者」というイメージを持ったのだろう。だから詳細が報じられると
「45歳かよwwww」とズッコケることになる。
世のおっさんボーダーたちは、これでさらに肩身が狭い思いをするのだろうか。まぁ、帽子とゴーグルで顔の大半は隠れるから、年齢なんて分かりゃしないさ。
ただし、腹さえ出ていなければ…
