謝罪する朝日新聞・木村伊量社長(中央) ※写真(C) 読売新聞
「アカが書き ヤクザが売って バカが読む」これは朝日新聞のことを揶揄した、詠み人知らずの川柳として有名な言葉だ。言うまでもなく、「アカ」とは左翼の別表現で、「ヤクザ」は販売店ではなく拡張員のこと。そして、少し考えれば記事の欺瞞は分かるはずなのに、鵜呑みにしてしまう愛読者は「・・・」ということなのだろう。
取材姿勢や思想が災いし、経営陣から末端の記者まで「傲慢」というレッテルを貼られている朝日新聞だが、昨夜ついにトップが落城した。
30年以上にわたり、国民はもちろん世界を騙し、日本(人)を貶め続けた「従軍慰安婦」に関する一連の捏造記事を取り消し、さらにジャーナリスト・池上彰氏の連載コラムの掲載を拒否した問題で各方面から非難されていた矢先、今度は福島第一原発事故の際の東電社員の行動について「誤報」をしたとして、同社の木村伊量社長が異例の記者会見を開き、全面的に謝罪したのである。
とはいえ、会見の全文を読んでみると随所に言い訳めいた表現もあり、そういう意味では「完落ち」ではなかったようだ。特に池上氏のコラム拒否については
「言論の自由の封殺であるという思いもよらぬ批判を頂いた」と、いかにも心外だと言わんばかりで、これが「オピニオンリーダー」「クオリティペーパー」(いずれも自称)のトップというのだから片腹痛い。
慰安婦問題に関しては、当初は否定していた「記事取り消しに伴う謝罪」を初めて行ったのだが、その対象は「読者の皆様」だった。記事によるその後の影響の大きさを考えれば、本来は
「全国民の皆様」であるべきだろう。また、「いわゆる“吉田証言”は虚偽だったため記事を取り消すが、(慰安婦徴用の)広義での強制性はあった」との姿勢を崩すことはなかった。
何をもって「強制」とするのかは個々の判断によるが、少なくても「(貧困により)親に売られた」という証言はいくつも存在している。それが「本人の意に反する」ものだとしても、日本軍による強制には当たらないのは明白だ。それどころか、現在の貨幣価値に換算すると月収300万円にもなる「おいしい商売」に、自身で応募したケースがほとんどだったという検証もあるほどだ。
これに関しては以下のサイトが詳しく解説しているので、信憑性の判断も含めて参考にされたい。(一部、タイトルが感情的ではあるが…)
「従軍慰安婦の真実」
「従軍慰安婦は嘘!ただの売春婦だ!ふざけるな!!」
「慰安婦が慰安所で性的行為を強要されたなど、噴飯物である!」
「慰安婦問題考える前に押さえておくべきこと」◇
今回、問題視された3例にとどまらず、朝日新聞というのはとにかく虚報や捏造記事が多いことで知られるが、その根底にあるのは「結論ありき」の姿勢だろう。2012年、政治評論家の故・三宅久之氏が当時の朝日新聞論説主幹にインタビューした際、
「安倍晋三叩きは社是」と発言したのは有名な話だが、事実に対する批判ではなく、「(批判という)結論ありき」の体質を如実に物語っている。
また、「自虐史観」が顕著な新聞でもあるが、とにかく日本(人)を悪く書きたいという強固な思想に支配されているため、最初からストーリーを作り上げ、それに沿った取材しかしていないのが記事から読み取れる。だから裏付けが不十分なまま「飛ばし」てしまうのだ。
「吉田調書」しかり、
「吉田証言」しかりである。
朝日は一連の虚偽記事を「誤報」として片付けようとしているが、本質を分かっている層の誰もが、それらが過失を意味する「誤報」ではなく、意図的なミスリードである「捏造」だということを分かっている。そのためか、
「朝日の紙面で信用できる情報は3つだけ。(記者の意志によらない)テレビ欄、お悔やみ欄、そして日付だ」と揶揄する評価すら存在するのだ。
そして、このような体質こそが多くの識者が朝日最大の問題点であると指摘しており、今回の会見を受けて書かれた論評の中で核心を突いている部分を2例、以下に引用する。
元・共同通信論説副委員長 藤田博司氏
取材して編集する、新聞や放送で情報を送り届ける。すべての過程において公正さが求められる。誰に対しても説明できる取材方法か、取材者に予断や偏見・思い込みはないか、自分の信念や問題意識に沿って都合のよい話を書いていないか、そうした点をすべて排除し、注意を払って正確に事実を伝える最大限の努力をしてきたか。それが今、問われている。
※朝日新聞(本日付) 「『公正さ』を欠き 批判は免れない」 より)
在英国際ジャーナリスト 木村正人氏
ジャーナリズムは朝日新聞の考え方を一方的に押し付けるためや朝日ブランドを高めるためにあるのではなく、国民一人ひとりの幸せを実現するためにある。レッテルをはるのではなく、レッテルを剥がすのがジャーナリズムの役目である。偏見と先入観という曇ったガラスを破壊するのが解体的出直しの第1歩になるだろう。
※ブログ記事 「朝日新聞はどうして産経新聞に敗れたのか」 より
参考までに、朝日記者たちの「本性」と「本音」と「本質」を垣間見ることができるリサーチを見つけたので、ぜひ読んで頂きたい。
「池上コラム不掲載問題、異議を唱えた記者以外は何を呟いていたか」朝日新聞は、ジャーナリストとしての
「誇り」が「驕り」に変質してしまっている。これを根本から見直さない限り、読者は離れる一方だろう。今回の社長会見が新聞社としての「終わりの始まり」にならないためにも…。