永遠も半ばを過ぎた

フリーデザイナー兼カメラマンの苦言・放言・一家言

私がサッカーを観ない理由

2014/07/08(火)


上の写真は、日韓共催の「FIFAワールドカップ」(2002)の韓国会場における韓国人サポーター席の様子で、「Fuck ★ You JAPAN」の文字が見てとれる。スタジアム建設費を日本から借りておきながらこの悪態。世界広しと言えども、スポーツ観戦の現場でこんなことをするのは韓国人しかいない。

ところで、W杯ブラジル大会の日本戦は通勤時間と重なるなど視聴率が低迷、テレビ局関係者の間に落胆が広がっているという。(最後部に報道記事)

記事では「通勤時間」を言い訳にしているが、そもそも日本人は本当にサッカーが好きなのだろうか…。

コートジボワール戦(敗戦)の直後、東京・渋谷のスクランブル交差点で乱痴気騒ぎを起こした「自称サポーター」たちを見ても分かるように「W杯にかこつけて騒ぎたいだけ」という層は少なくない。

普段はJリーグにも興味がないのに、W杯になると「一億総サポーター」状態になるところを見ると、結局は「サッカーを観たい」のではなく「日本代表を観たい」だけのミーハー層がほとんどなのだろう。

「なでしこブーム」を引き合いに出すまでもなく、熱しやすく冷めやすい日本人にとって「勝てない日本」への関心は薄れるばかりであり、まして他国同士の試合などは早起きしてまで観る価値はない…ということだ。

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さて、過去のエントリにも書いたが、私は基本的にサッカーが好きではない。それは「競技そのものが嫌い」なのではなく、「アンフェアなプレー(選手)が多い」から観ていても楽しくないのである。(ボールの蹴り合い自体も楽しくないが…)

今回のW杯も、日本戦を含めた何試合かはテレビ観戦してみたのだが、足を引っかけるなどの「ラフプレー」と、それを前提とした「ファールやPK狙いの演技」の多さには辟易する。その度に試合が中断することにも幻滅するし、これほど「卑怯」が横行し、スポーツマンシップが感じられない競技も珍しい。

野球とは違い、ボールを両チームの選手が奪い合うため「肉弾戦」になるのは理解できるとしても、ボールではなく相手の足を故意に蹴ったり引っかけたりしているのは超スロー再生を見ればすぐに分かる。

また、相手からの接触がないのに、あたかも転ばされたかのように振る舞うことを「ダイブ」と呼ぶらしいが、審判を欺くのが目的なだけにさらに悪質である。4日の準々決勝で、コロンビア代表の選手にひざ蹴りを腰に受けて腰椎を骨折したブラジル代表のネイマールも、有名な「ダイバー」なのだという。

何にせよ、故意にケガを負わせるプレーが日常的に発生するスポーツが健全であるはずがない。これは競技ルールではなく意識の問題なのだろうが、そういう空気(気質)がサポーターにも伝染していないだろうか。

Wikipediaによると、サッカーは「200を越える国で2億5千万人を越える選手によってプレーされており、世界で最も人気のあるスポーツ」とのことだが、私に言わせれば「ボールひとつあれば誰にでもできる、最も手軽なスポーツ」という認識でしかないため、その人気の本質がさっぱり理解できないのだが…。


テレビ局、W杯視聴率に落胆 日本人は試合の日も出勤「甘く見ていた」

サッカーのワールドカップ(W杯)ブラジル大会で1次リーグ敗退に終わった日本代表。日本戦の中継や関連番組の視聴率が伸び悩み、テレビ局にも落胆が広がっている。関係者はブラジルとの時差や視聴環境の変化などを理由に挙げつつ、高騰を続ける放映権料と“結果”のバランスに頭を悩ませている。

「通勤時間帯を甘く見ていた。やはり日本は健全で、休まずにちゃんと会社に行くんだなと…」。日本テレビの小杉善信専務は6月30日の定例会見で、中継した日本対ギリシャ戦(日本時間20日)の視聴率をそう振り返った。平均視聴率は33.6%で、W杯本大会の日本戦としては、過去最低を更新していた。

過去4大会の日本戦では視聴率50%を超える中継が1試合以上あったが、今大会はNHK総合のコートジボワール戦(日本時間15日)が46.6%(後半)、テレビ朝日のコロンビア戦(同25日)が37.4%と大台超えはならず。TBSテレビの石原俊爾社長は7月2日、「日本戦はそれなりの高視聴率だが、各局ともハイライト番組が伸びていない。日本が残念な結果になり、視聴者もしゅんとしてしまったのでは」と推測した。

日本戦がいずれも午前中の早い時間から放送され、民放が中継した2試合は平日の通勤、通学時間帯と重なったことや、NHK BS1でも同時放送されたことなどが数値に影響したとみる関係者は多い。

テレビ朝日の早河洋会長兼CEOは1日、「パブリックビューイングやスポーツバー、ワンセグなどで見る人が増え、視聴形態が変わってきた」と分析。その上で「サッカーはスポーツの中でナンバーワンの視聴率を取るコンテンツ」と述べ、社会的な注目度は依然高いとの考えを示した。

ただ、W杯の放映権料は年々高騰し、2010年の南アフリカ大会では民放全体の収支が赤字に。テレビ東京の高橋雄一社長は6月26日、「(テレ東として今大会は)赤字。でも、サッカー放送を育て、ニーズに応えないといけない」と苦しい事情を明かした。

一方、ラジオ各局も日本戦を放送したが、TBSラジオはコロンビア戦以外の2戦の放送を初めて見送った。入江清彦TBSラジオ&コミュニケーションズ社長は7月2日、「レギュラー番組の支持が高く、リスナーの多様なニーズに応えるため」と説明。大規模スポーツイベント中継のあり方を見つめ直す動きも出始めている。(視聴率はいずれも関東地区、ビデオリサーチ調べ)

 (産経新聞 2014.07.08)


カテゴリ : 時事社会
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 山下 浩

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