日本維新の会が分裂

(文中敬称略)
「ついに」というべきか、「やっと」というべきか…。日本維新の会の橋下徹と石原慎太郎というツートップが決別した。政党助成金の関係からであろう、報道では「分党」という言葉が使われているが、橋下側が引き続き同党名を名乗ることになったのは、石原側による事実上の「離党」である。(最後部に報道記事)
5月16日現在の政党支持率(時事通信調べ)によると、自民党が25.1%、民主党が3.2%、そして維新は0.7%である。「1%にも満たない弱小政党によるコップの中の嵐」と言ってしまえばそれまでだが、遅きに失したとはいえ石原側(旧・太陽の党)が飛び出した意義は大きい。
そもそも、石原・橋下両氏の共同代表という「双頭体制」自体に無理があったし、両氏の信頼関係とは別に「大阪維新 vs 旧太陽」という構図の実態は以前から指摘されてきた。つまり、「なるべくしてなった破局劇」ということになる。
飛び出した石原側は否応なく新党結成ということになるだろうが、自民党による一強多弱の中、みんなの党の分裂のように「野党再編」を錦の御旗にした離合集散を繰り返している感は否めない。
とはいえ、平沼赳夫など愛国議員らが集まる石原新党は、「真の保守政党になる」として歓迎する声も少なくない。先の東京都知事選で善戦した田母神俊雄の動向も注目されることになり、昨今の日本の実状を憂う国民にとっては頼もしい存在になるかも知れない。
まぁそれにしても、みんなの党、結いの党、維新の会、そして石原新党と、政党イデオロギーとして野党の構図はかなり分かりやすくなった。いいことだ

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