ちょっと怖い「エゴサーチ」

便利なのか「余計なお世話」なのか…
インターネット検索で自身の名前を入力(エゴサーチ)すると、無関係の犯罪行為を連想させる単語が表示される…として日本人男性が米グーグルの「サジェスト機能」の差し止めを求めた訴訟の控訴審で、原告の逆転敗訴判決が出たという。(最下部に報道記事)
「一人の原告の不利益より、圧倒的多数である他の利用者の利益が優先」という判決論旨だが、原告男性には気の毒とはいえ当然の判断だろう。そうでなければ「キリがない」話になってしまい、多数決が大原則である民主主義社会の秩序は崩壊してしまう。
今回の訴訟は、原告男性が過去の犯罪者と同姓同名だったために迷惑を被ったのだろうと思われるが、つくづく現代のネット社会は恐ろしいと思う。
現在の報道機関は、犯罪者が罪を償って社会復帰した場合、その過去をリセットしたと考えるのが主流だ。そのため、再犯して逮捕や起訴された容疑者名を報道する時にも「前科○犯」は決して付言しない。
一方で、新聞のウェブ版などに一度でも実名が載ってしまえば、その記事が削除されない限り半永久的に公開され続け、検索されるとすぐに過去の犯罪があぶり出されるというのだから奇妙な話ではある。
ところで今回、試しに自身の名前を検索してみたら…
カテゴリ : 時事社会