永遠も半ばを過ぎた

フリーデザイナー兼カメラマンの苦言・放言・一家言

相変わらずの田原総一朗

2013/04/27(土)
130427.jpg

昨夜、数ヶ月ぶりに「朝まで生テレビ!」(テレビ朝日)を観た。テーマは「激論!ネット世代が日本を変える?!」で、出所後の出演となるホリエモンの発言などが興味深かった。

基本的に政治経済を扱う討論番組は嫌いではないのだが、司会の田原総一朗に苛立ちを覚えるため、この番組だけは観なくなってしまった。今回も相変わらずの「田原節」が全開で、1.人の話を聞かない、2.話の腰を折る、3.自分の意見を押しつける、4.都合が悪くなるとCMに逃げる…の四重奏だった。

パネリストの発言が核心に迫ろうという時に限って話を遮り、陳腐な自分の意見を開陳する。専門家の意見が必要だから招いているパネリストなのに、彼らに対するリスペクトをまるで感じない進行をする稀有な司会者である。

自身も過去には公職選挙における候補者公開討論会の司会を務めてきた(例:2009/08/13新聞記事)が、いつも彼を「反面教師」にして気をつけていた。

「人の話はきちんと聞きましょう」とは幼稚園から教わる社会常識だが、こんな基本もできない人物しかこの番組を仕切れないとは、テレビ業界の人材不足もいよいよ深刻な状況になっているようだ。 (文中敬称略)

カテゴリ : 報道誹議

甘ったれるな イカ釣漁業者

2013/04/26(金)
130426.jpg

「全国いか釣漁業協議会」(以下、漁協)が、最近の急激な円安による燃料価格の高騰で経営難に陥っている小型イカ釣り漁業者が26~27日の2日間、一斉休業すると発表したそうな。(最下部に報道記事)

しかも、漁業者と国が折半で基金を積み立て、原油価格が高騰した時に穴埋めする「漁業経営セーフティネット制度」は活用せず、「今回の高騰は政府の円安政策によるもの」として国に穴埋め分を全額要求するのだという。

いったい何を考えているのやら…GWを目前に控えた飲食業界にイカを卸せなくなるのを承知の上で、まるで自分たちだけが被害者と言わんばかりの身勝手なストライキで、呆れるほかない。燃料の高騰によるコスト増で経営が苦しいのは運輸業や製造業などでも同様だが、その多くが「為替変動は想定リスク」として対処しているのだ。

同漁協は「国の政策による円安」を主張しているが、国家的命題である「デフレ脱却政策」による「結果論」でしかなく、恣意的に国が為替相場を操作したわけではない。しかも、急激な円安とはいえ、まだ90円台(米ドル)に留まっている。では120円台を記録した07年7月頃、漁業者の経営はどうなっていたのか。

【続きを読む】
【続きを閉じる】
そもそも「燃料高騰分が補填されても赤字になる」(漁協)のなら、そんな商売は辞めた方がいい。国民の血税でイカ漁の赤字補填をするくらいなら、イカという食べ物がなくなっても99.99%の国民は困らないだろう。

2011年10月末には75円台という戦後最高値を更新したが、この頃には相当な利益が出たに違いない。同じ理屈で、この時に漁協は利益還元として政府に寄付でもしたのだろうか。「儲けが出たらオレのもの。損が出たら国が補償しろ」という稚拙な主張は、際限なき戦後補償を求め続けるどこかの隣国と一緒で、同じ民間商売人として軽蔑しかできない。

TPP問題も同様なのだが、ゴネれば補助金や補償金が出る第一次産業には、創意工夫という言葉を知らない甘ったれた経営者が少なくないようだ。


イカ釣り:2日間の一斉休業入り…燃料価格高騰の支援訴え

円安に伴う燃料価格高騰への政府支援を訴えている小型イカ釣り漁業者でつくる「全国いか釣漁業協議会」は26日から、2日間の一斉休業に入り、能登博之会長がこの日、水産庁の本川一善長官に燃料価格高騰分への対策を要請した。また、林芳正農相は同日の記者会見で「予期し得ない異常高騰についての対応を検討する」と述べ、6月をめどに漁業者への支援策をまとめる方針を明らかにした。

協議会加盟の4,000隻が一斉休業件するのは、世界的に資源価格が高騰した08年以来。政府は10年度から、漁船の燃料価格が一定期間の平均を超えた場合、国と漁業者が折半で積み立てた基金から補填(ほてん)する制度を導入している。しかし、イカ価格の低迷や漁獲高の減少に苦しむ中、円安による燃料高が追い打ちとなり、「燃料高騰分が補填されても赤字になる」(同協議会)という。

 (毎日新聞 2013.04.26)


カテゴリ : 経済産業

ネット選挙が解禁されたけど…

2013/04/20(土)
130420.jpg

インターネットを使った選挙運動を認める改正公職選挙法が19日、参院本会議において可決・成立した。これにより、今夏の参院選を皮切りに全ての公職選挙でインターネットの活用が認められることになった。

「ついに」というより「やっと」というべきか…。このコンピュータ全盛時代、しかも民主主義国としては世界第二位の経済大国でありながら、化石のような公選法に縛られ、前近代的な選挙運動を日本は強いられてきた。

元来、公選法は公平かつカネのかからない選挙を目的に運用されてきたはずなのだが、そもそもインターネットという存在を想定していなかったため、「文書図画に当たる」と解釈してきた。そのため、公示・告示日以降は候補者のウェブサイトやブログなどの更新は認められず、しかし過去の記事は読み放題というおかしな状態が長らく続いてきた。

また、選挙カーに関しては、走行中は政策を訴えることができないため、ただの「騒音装置」でしかなかったり、ネットを使えないため街頭演説の時間や場所の告知もままならないという不便も、今後は少しずつ解消されていくのだろう。

【続きを読む】
【続きを閉じる】
しかし、ネット解禁が「選挙運動」のため、つまり選挙期間中にしか活用されないのであれば、どれほど効果があるのか不透明だ。これまでも選挙の時にだけ、できもしない美辞麗句を乱発して当選した候補者がどれほど多かったことか…。

特に現職の議員や首長が再選を目指す場合、投票の目安になるのが「実績」であり、ウェブサイトやブログなどで情報発信されてきたものを参考にする…というのが有権者にとっては効果的な活用法であろう。

だが、政治家という生き物は「当選してしまえばこっちのもの」という意識が非常に強い。選挙中は市民の前での土下座も厭わないが、当選後は支持者以外の市民のことなど「下々(しもじも)」としか思わないものだ。

それは、議員のウェブサイトにも同様の傾向が見られる。初当選した議員らは当初、自らの議員活動を報告すべく意気揚々とウェブサイトを開設するのだが、数ヶ月と続かないケースが多い。

私は約2年前の2011年1月現在、4月の改選を前に北海道議会と札幌市議会における1期生議員のウェブサイトを総チェックし、ランキングしたものを道内の某月刊誌に寄稿した。これを読めば、いかに議員がネットを活用した情報発信を怠けているのかがよく分かるだろう。

選挙時にだけネットを最大利用し、当選後の議員活動がベールに包まれているようでは何の意味もない。今回、その寄稿した雑誌の記事を全ページ紹介するので、ネット選挙の在り方というものを改めて考えるキッカケにして頂きたい。

「道議・札幌市議1期生のホームページを総点検!」
・北方ジャーナル 2011年3月号
・調査および記事/山下 浩
・PDFファイル、A3見開き全6頁、約13MB

カテゴリ : 政治選挙

ワケありで「大都会」に変更

2013/04/19(金)
130419.jpg

約1ヶ月ぶりの更新…。海より深い事情により滞ってしまい、陳謝。

さて、前回のエントリでは来月の某音楽イベントにて「仮面舞踏会」(少年隊)を歌って踊ることになったと書いたのだが、試しに踊ってみたら最後のバック転でギックリ腰になってしまい、やむなく断念。

「華麗に踊る」つもりが「加齢な踊り」になってしまったため、代替曲には身体の動きがほぼ皆無、クリスタルキングのデビュー曲「大都会」を充てた。女性とのデュオとなり、私は低音パート(ムッシュ吉崎)の担当になった。

スタンドマイク、しかも歌唱中は腰に手を当てるかポケットに手を突っ込んでいるだけの棒立ち状態。楽といえば楽だが、華麗な踊りを披露できず残念無念。

久々のバンド活動が昔の歌謡曲というのも自分らしいが、どうなることやら…。

カテゴリ : 日常私事
ホーム
Calendar / カレンダー
03 | 2013/04 | 05
日 月 火 水 木 金 土
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 - - - -
Profile / プロフィール

 山下 浩

Author: 山下 浩
 
・グラフィックデザイナー
・スチールカメラマン
・札幌市在住 1967年生

業務サイト:山下デザインスタジオ

Categories / カテゴリ
自己紹介 (1)
業務関連 (26)
日常私事 (60)
時事社会 (100)
政治選挙 (54)
経済産業 (29)
国際時事 (18)
報道誹議 (27)
末梢雑記 (21)
野球審判 (14)
New Entries / 最新記事
  • 新型コロナの死亡率を出してみた (2020/04/02)
  • 上っ面だけの「オリ・パラ平等」 (2020/04/01)
  • 手抜きメディアの「互いのふんどし」 (2020/03/29)
  • やはり呪われていた「日本の五輪」 (2020/03/25)
  • 英語が「オーバーシュート」してる件 (2020/03/24)
  • 「マスク姿で行楽」の衆愚 (2020/03/23)
  • やはり報われない「プロ免許」 (2020/03/18)
  • きな臭い 孫正義の「善行」 (2020/03/15)
  • 甘ったれるなフリーランス (2020/03/13)
  • 参院選総括 (2016/07/11)
  • あばよ、横路。 (2016/05/29)
  • 沖縄県知事という「身の程」 (2016/05/24)
  • 悪しき判例を作った「ファウルボール訴訟」 (2016/05/21)
  • うれし!楽し!大災害! (2016/04/20)
  • 「なんでも自動化」で衰退する運転技術 (2016/04/14)
  • まかり通った「子供は害悪」思想 (2016/04/12)
  • 職業政治家の資質・体質・本質 (2016/04/02)
  • 左翼メディアの「非国民」ぶり (2016/03/29)
  • 見栄と意地だけの「北海道新幹線」 (2016/03/26)
  • 傲慢すぎた「弱者ビジネス」 (2016/03/24)
  • 日本の「任侠道」はどこへ… (2016/03/21)
  • またまた朝日の「本領発揮」 (2016/03/17)
  • 世論に“征服”された「最優秀作品」 (2016/03/16)
  • 前途多難な「民進党」 (2016/03/15)
  • 道新記事の成果は…? (2016/03/14)
  • これぞ「本場」のヘイトスピーチ (2016/03/10)
  • 不都合は「国」「社会」「他人」のせい (2016/03/08)
  • “風見鶏”ムネオ親子の「損得勘定」 (2016/02/26)
  • 「氷筍」と「弁護士過剰」 (2015/02/06)
  • あぶり出された「日本の暗部」 (2015/02/03)
Search / ブログ内検索


Archives / 月別アーカイブ
  • 2020/04 (2)
  • 2020/03 (7)
  • 2016/07 (1)
  • 2016/05 (3)
  • 2016/04 (4)
  • 2016/03 (10)
  • 2016/02 (1)
  • 2015/02 (3)
  • 2015/01 (13)
  • 2014/12 (13)
  • 2014/11 (8)
  • 2014/10 (9)
  • 2014/09 (10)
  • 2014/08 (18)
  • 2014/07 (15)
  • 2014/06 (15)
  • 2014/05 (15)
  • 2014/04 (8)
  • 2014/03 (7)
  • 2014/02 (6)
  • 2014/01 (7)
  • 2013/12 (10)
  • 2013/11 (11)
  • 2013/10 (2)
  • 2013/09 (3)
  • 2013/08 (5)
  • 2013/07 (4)
  • 2013/06 (4)
  • 2013/05 (5)
  • 2013/04 (4)
  • 2013/03 (10)
  • 2013/02 (10)
  • 2013/01 (12)
  • 2012/12 (16)
  • 2012/11 (23)
  • 2012/10 (4)
  • 2012/09 (6)
  • 2012/08 (3)
  • 2012/06 (6)
  • 2012/05 (8)
  • 2012/04 (9)
  • 2012/03 (1)
  • 2012/02 (5)
  • 2012/01 (2)
  • 2011/12 (2)
  • 2011/11 (3)
  • 2011/10 (4)
  • 2011/09 (1)
  • 2011/08 (2)
Message / メッセージ

名前:
メール:
件名:
本文:

QR Code / QRコード
QR
RSS Links / RSSリンク
  • 最近記事のRSS
  • 最新コメントのRSS
  • 最新トラックバックのRSS
Designed by 気まぐれテンプレート 素材・・・気まぐれ素材屋