永遠も半ばを過ぎた

フリーデザイナー兼カメラマンの苦言・放言・一家言

10年ぶりの「仮面舞踏会」

2013/03/24(日)


成り行き上、5月の音楽イベントで生バンドをバックに、少年隊の「仮面舞踏会」を歌って踊ることになった。

実は、約10年前にも同じ事をした。この時はカラオケ音源を使用したのだが、同世代の男3人で息も切れ切れに、狭いステージを狭く使って踊った。

本人たちにとっては「燃え尽きた」ステージだったのだが、その後に映像を確認するも、なんとまぁキレもなくノビもない踊りだこと…

そして10年後、一人(植草役?)がメンバー交代するが、40代半ばにもなったオサーンが再びあの激しい曲を歌い踊るのである。体力はもちろん、基礎代謝も低下する一方のオヤジトリオの運命やいかに…

カテゴリ : 日常私事

メンタルで負けた侍ジャパン

2013/03/18(月)
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第3回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で3連覇を目指していた日本代表(侍ジャパン)が、AT&Tパーク(米・サンフランシスコ)でプエルトリコとの準決勝戦を行い、1-3で敗退した。

テレビ観戦していたのだが、終始「勝てる気がしない」試合運びだった。日本の調子が悪かった…というより、プエルトリコの強さを称えるべきだろう。

過去2大会を制覇しただけに重圧もあったのだろうが、シーズン開幕の直前に開催されるWBCは、他競技のW杯などとは異なる「名ばかりの世界大会」だ。2連覇したとはいえ、日本野球の実力が真の世界一だとは誰も思っていない。

だから「憧れのメジャーでプレーしたい」という日本人選手は後を絶たないのに、その逆はあり得ないのだ。いざ渡米するも現地では役に立たず、レベルの違いを思い知らされて傷心帰国した「出戻り組」があまりにも多い。

また、開催者であるMLB自身がシーズン開幕前の「練習試合」程度の意識で、かつ米国内ではほとんど話題にならならない大会での過去の成績を、あたかも国家威信のごとく後生大事に考えてしまうから敗戦のショックも大きいのだ。

オリンピックでも同様だが、このような国際大会になると「日の丸を背負う」という自意識が悲壮感まで漂わせてしまうのが日本人の悪弊で、諸外国との戦いを「楽しもう」という気持ちがまるで感じられない。だから、負けると涙まで流す。

職業スポーツとは、主催者にとって金儲け(興行)であり、しかし観客にとっては娯楽でしかなく、その勝敗で国民生活が変わるわけではない。プロとして全力を尽くすのは当然とはいえ、国際大会になると「お国のため」とばかりの、さながら戦中の日本軍のような意識を背負ってしまっている。

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好意的に考えれば「責任感の強さ」なのだろうが、裏を返せば重圧によって本来の力を出し切れない要因でもあり、短期決戦では命取りとも言えるメンタルだ。そして、やれ「3連覇」だの「メダル何個」だのと煽るメディアの姿勢も選手たちを心理的に追い込んでいるはずで、逆効果でしかない。

メディアと言えば、普段は「日の丸」や「君が代」を頑なに嫌悪し、日本への愛情が微塵も感じられないテレビ局や新聞社が、こういう時だけ「日の丸ニッポン!」を連呼している。営業的な事情だろうが、この無節操さには呆れるばかりだ。

さらに、米国の球場では「マナー違反」として禁止されているラッパや太鼓という日本式「鳴り物応援」を聞いた時にはシュールさに目眩がしたものの、ともあれ日本は4強入りを果たした。時の運にも左右されるトーナメント制で、これだけの結果を残せたら十分だろう。

胸を張って帰ってきてほしい。本当にお疲れ様でした。

カテゴリ : 時事社会

あの「山岡家」がカップ麺に!

2013/03/16(土)
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日経プレスリリースによると、ラーメンチェーン「山岡家」のどんぶり型カップ麺が3月25日に発売されるのだという。

「ラーメン好き」を自認する友人たちにはことごとく不評で、「店の前を通るだけでクサい」「完全にマニア向け」とさえ言われている山岡家。しかし、20年以上前に初めて食べた醤油ラーメンの味に衝撃を受けて以来、空腹時に見つけると必ず立ち寄ってしまう私にとっては、ちょっと嬉しいニュースである。

「スープは、豚骨ごと磨り潰したポークエキスをベースに、チキンエキスを合わせ、濃口醤油で全体をまとめ、油脂で豚骨の炊き出した風味を付与しました」(プレスリリースより)と、コッテリ系の極みとも言えるスープが特徴の山岡家。

ところが、同じコッテリ系の「すみれ」がまんべんなく好評なのに対し、山岡家は見事なほどに賛否が分かれている。食事時はいつも混み合い、130店舗まで拡大できるだけのファンがいるのは確かなのだが、嫌いな人間にとっては「タダでも食べたくない」のだとか…。

だが、その中には悪評を聞いただけの「食わず嫌い」が少なくないようだ。以前、そのような人物に無理やり食べさせると「まぁ、言うほどマズくなかったな…」と、まんざらでもない様子であった。

人生、何事も経験である。山岡家の未経験者は「醤油味」を食べてみなはれ。良くも悪くも、ラーメン観が変わるかもよん

カテゴリ : 経済産業

改めて台湾に感謝

2013/03/14(木)
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写真:安倍晋三Facebookより

去る11日に行われた東日本大震災犠牲者慰霊式典の後日、安倍晋三首相は自身のフェイスブックに次のような記事を書いた。

3月11日の東日本大震災慰霊式典に「台湾の代表の取り扱い」を理由に中国が欠席いたしました。

昨年行われた慰霊式典では、台湾の代表は招待され出席していたにも関わらず名前すら読み上げられませんでした。

震災発生時、台湾は世界のどの国よりも多額の200億円を超える義援金を贈ってくれた大切な日本の友人です。台湾の人々の気持ちを傷つける非礼な対応でした。

今年はこの対応を改め、台湾に対し感謝の意を込めて「指名献花」をしていただくことにいたしました。このことに対して中国が代表を送らなかったことは大変残念なことであります。

しかし私達はこれからも礼儀正しくありたいと思います。そして多くの支援をいただいた台湾をはじめ全ての国に対して、感謝の思いでいっぱいであります。

私も先日「ありがとう台湾」というエントリを書いたが、ネットながら日本の首相がきちんと謝意を伝えることができて本当に良かったと思う。

この式典、当時の民主党政府に屈辱的な扱いを受けた台湾が参加してくれた一方で、中国は台湾の扱いに腹を立て、韓国は「反日」という国内事情による、いずれも政治的な感情論で人道的式典への参加をドタキャンした。

およそ「国家」とは思えない幼稚な対応に、つくづく日本は隣国に恵まれない国なんだなぁと思う今日この頃である。

カテゴリ : 国際時事

かくも危険な「朝日の思想」

2013/03/12(火)
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去る3月6日付の朝日新聞「天声人語」が、ネット上で大炎上している。

2月27日、兵庫県小野市が「生活保護受給者がパチンコ等の賭博で浪費することを禁止する」旨の条例案を議会に提出したことを受け、同欄では次のような「思想」を開陳していたためだ。

天声人語 (2013.03.06)
▼行きつくところと言うべきか、兵庫県小野市が議会に条例案を提出した。受給者がパチンコなどで浪費しているのを見つけた市民に通報を義務づけるのだという。耳を疑ったがエープリルフールにはまだ間がある▼筆者と違う意見もあろう。だが、そもそも誰が受給者なのか一般市民には分からない。効果は疑わしいうえ、小野市だけでなく全国で色眼鏡が濃くなりかねない▼生活保護の切り下げについて、受給する女性が声欄に寄せていた。「受給者は楽しみを持ってはいけないのでしょうか。貧しい気持ちを持ったまま、暗く生きていかねばならないのでしょうか」。身に染(し)む声ほど小さく震える。

では、その条例案とはどのようなものなのか。

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小野市福祉給付制度適正化条例(案)
【第1条】

この条例は、生活保護法(昭和25年法律第144号)第6条第4項に規定する金銭給付、児童扶養手当法(昭和36年法律第238号)第5条に規定する手当額その他福祉制度に基づく公的な金銭給付について、偽りその他不正な手段による給付を未然に防止するとともに、これらの福祉制度に基づき給付された金銭の受給者が、これらの金銭を、遊技、遊興、賭博等に費消してしまい、生活の維持、安定向上に努める義務に違反する行為を防止することにより、福祉制度の適正な運用とこれらの金銭の受給者の自立した生活支援に資することを目的とする。

アカヒ…じゃない朝日新聞はこの条例案に「耳を疑った」そうだが、その時点で社会の公器として失格であろう。「弱者の味方」を自認しているようだが、完全に弱者の立場というものを履き違えている。

通報の義務化に対して「誰が受給者か分からない」と屁理屈をこねているが、「皆で互いを監視して通報せよ」というのではなく、知りうる立場の人間に通報を促すというもので、仕組みは児童虐待の通報と同じだ。

小野市福祉給付制度適正化条例(案)
【第5条3項】

市民及び地域社会の構成員は、受給者に係る偽りその他不正な手段による受給に関する疑い又は給付された金銭をパチンコ、競輪、競馬その他の遊技、遊興、賭博等に費消してしまい、その後の生活の維持、安定向上を図ることに支障が生じる状況を常習的に引き起こしていると認めるときは、速やかに市にその情報を提供するものとする。

また、同欄中の「受給者は楽しみを持ってはいけないのでしょうか」という部分、「楽しみ=パチンコ」なのだとしたら、税金を使っての賭博行為を「ささやかな楽しみ」のように解釈する異常さにはビックリである。

そもそも、パチンコができるほど元気なのに生活保護を受給しているという事実の方が問題だろう。「そんな時間と健康体があるなら働け」というのが、納税している多くの国民感情だろう。怠け者のギャンブルのために税金が使われるなど論外で、こんなものは決して「ささやかな娯楽」ではない。

生活保護法ではパチンコが禁止されているわけではないものの、それはあえて明文化するまでもない「常識」だからである。そして、それを咎められるとすぐに人権を振りかざす人間も決して少なくない。

件の投稿者にとって、パチンコができなくなるのは「貧しい気持ちを持ったまま、暗く生きていく」ことになるようだが、他の「パチンコ受給者」と朝日新聞を除いて、この声に同情する人は何人いるのだろうか…。

朝日新聞の論調は、この条例によって生活保護受給者が色眼鏡で見られる…とのことだが、お門違いも甚だしい。税金でギャンブル通いをする受給者がいるから色眼鏡で見られるのであり、その結果、本当に困って助けを必要としている受給者までもが必要以上に負い目を感じることになるのだ。

だが、朝日新聞はあたかも受給者のギャンブル依存を擁護・推奨しているような書きぶりだが、パチンコ業界に繁盛してほしい理由でもあるのだろうか。

折しも、去る8日の衆院予算委では中山成彬氏(維新の会)により、太平洋戦争時の慰安婦強制連行や創氏改名強制などが朝日新聞の捏造によるものだったことが白日の下に晒されたばかり。そして、パチンコ店経営者や不正受給者の多くが日本人ではないことを考えると、天声人語が朝日新聞の「思想そのもの」なのも納得ではあるのだが…。

カテゴリ : 報道誹議

審判学科講習会

2013/03/10(日)
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所属している札幌市少年軟式野球連盟の審判学科講習会が行われ、約90名の公認審判員が参集した。これは、日本野球規則委員会により毎年改正されるルールの周知徹底と、前年度審判業務の総括をする3月恒例の行事だ。

ルールが改正されるということは、公認野球規則(ルールブック)の内容も新しくなるため、この講習会で最新版(2013年)を入手することになる。だが、今年はその表記様式が縦書きから横書きへと変わったので、さぁ大変。

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なにせ平均年齢が還暦を超えている審判団、一瞥するなり「読みにくいな~」と不満の声があちこちから漏れたり…。まぁ個人的には、縦書き時の条項番号が「八.〇五」のように漢数字だったのに対して、横書きでは「8.05」と算用数字に変わったため「読みやすくなった!」と感じたのは…世代の違いかな

ともあれ、例年この講習会からシーズンインへの心の準備がいよいよ始まる。学童野球は技術が未熟ゆえにハプニングも続出するのだが、だからこそ審判もやり甲斐があって楽しいものだ。

あっそうそう、連盟はいつでも審判員募集中!(ただし手弁当)

カテゴリ : 野球審判

個人事業の源泉徴収税

2013/03/08(金)
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毎年、この時期は憂鬱だ。

…と言っても、義理チョコのお返し配布日が迫っているのに、何も買っていないという話ではない。個人事業者が避けて通れない「確定申告」の話である。

税理士を雇うほど儲かっているわけでもないので、申告書類は自身で作成している。青色申告も10回目ともなるとすっかり慣れたものだが、それでも経理の専門家ではない。

領収証の整理から始まり、源泉所得税・経費の按分計算・原価償却・科目分けなど頭の痛い作業を経ての決算書と申告書の作成は、本来の業務の1ヶ月分ほどの精神的・肉体的消耗でもある。

そして本日、無事に提出した後の感想が「確定(した税額は)深刻」だったり…。

さて、給与所得者が経営者から所得税を先取りされ、年末調整にて還付される「源泉徴収」は知られた言葉だが、私のような立場でもこれとは無縁ではない。

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法人が個人に対して支払う原稿料・講演料・デザイン料または弁護士や税理士などに対する報酬は、その支払者が源泉徴収することになっている。すなわち、クライアントから私に支払われる報酬は最初から10%を天引きされ、その分をクライアントが私の代わりに所得税として納めるのだが…。

私の場合、源泉徴収対象のメインは「グラフィックデザイン料」ということになるが、これらの名目だけで請求書を切ることはあまりない。つまり、デザインのみで完結するのではなく、最終形の「印刷物」として納品する場合が多く、デザインはそれまでの過程にすぎないのだ。

請求細目の例として【デザイン+撮影+制作+印刷(+製本)】という形になるのだが、【デザイン】と【制作】はなかなか境界線が引きにくく、その違いの解釈も難しい一方で【制作】の方は源泉徴収対象にはならない。そして【印刷・製本】に至っては外注費であり、報酬にはなりえない。

このような場合、厳密に言えば源泉徴収義務者(クライアント)は総請求額からデザインおよび撮影にあたる数字に対してのみ源泉しなければならない。だが、これでは請求する方も、される方も事務的な手間がかかり、効率は良くない。

確定申告で最終的に納税することに変わりはないため、このようなケースでは過程の業務を全部ひっくるめて「制作料一式」として請求し、私が税務申告している。こうすればお互いにスッキリするうえ、クライアント側の「徴収漏れ」という事態も防ぐことができる。

とはいえ、まったく面倒な税制だとグチのひとつも言いたくなる。そもそも、なぜこのようなシステムになっているのだろうか…。「定価や相場が曖昧な業務分野で、しかも個人の申告では信用できないから、取りっぱぐれがないよう法人側に代理で支払わせろ」ということなのだろうか…。

個人事業主の、納税者としての社会的信用を改めて考えさせられる時期だ。


カテゴリ : 業務関連

郷に入れば郷に従えよ…

2013/03/06(水)
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2月24日投開票の大分市議選で当選した覆面プロレスラー、スカルリーパー・エイジ氏(44)が、議場での覆面着用を認めないとした市議会の決定に対して異議を唱えているそうな…。(最下部に引用記事)

ザ・グレート・サスケ(元岩手県議)などの前例を持ち出して「覆面レスラーは覆面が顔」と独自理論を展開しているようだが、これは同情できる話ではない。少なくても議会はプロレスのようなエンターテインメントではないうえ、議場での立場はレスラーではなく、あくまで市議会議員という「公人」なのだ。

こんなワガママを許せば、別人が議員になりすまして登庁・討議・採決することも可能になってしまうし、万が一、他の議員がドラえもんやアンパンマンの面を被って代表質問に立つことも許可しなければならなくなる。

そもそも、偽名(リングネーム)で、しかも顔を隠して選挙運動できること自体がおかしな話だが、議場での最低限の礼節である基本ルールも守れない人間を、市のルール(条例)を作る機関の一員にするべきではないだろう。

このような駄々っ子を当選させた市民もどうかと思うのだが…。

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議場での覆面着用認めず=プロレスラー市議の対応で―大分市議会

 大分市議会は6日、覆面プロレスラーのスカルリーパー・エイジ市議(44)が求めていた議場での覆面着用について協議し、本会議や委員会での着用を認めないことを決めた。病気などの理由を除き、帽子やコートの着用を禁じた市議会会議規則に抵触すると判断した。会派代表者会議の阿部剛四郎座長は「決定を順守し、素顔で本会議に出席してほしい」と話している。
 これに対し、エイジ市議は「(他の自治体では)前例もあり、現職もいる。覆面レスラーは覆面が顔で、取れというのはおかしい」と語り、11日の議会開会日にも覆面で登庁する意向を示した。

 (時事通信 2013.03.06)


カテゴリ : 時事社会

自治体が「タダ働きデザイナー」募集

2013/03/02(土)
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まったく、何を考えてるものやら…。大阪市天王寺区が、区の印刷物デザインを民間委託するにあたり、「任期1年、無報酬」という条件を提示したのだという。(最下部に引用記事)

さすがにデザイン業界が猛反発したため計画は中止されたようだが、どうしたら「よりよいものを」作るのに「タダで」という発想になったのか理解に苦しむ。

特にグラフィックデザインという世界は「仕入れ」や「原材料」という概念がなく、その対価はほとんどが「技術料」である。そのため、デザイン料の見積もり基準も様々で、デザイナーの力量とは関係なくA社とB社で2倍も開きがあることさえ珍しくない。ただし、当該広告物による予想宣伝効果は組み込まれるが…。

近年、印刷・デザイン業界が斜陽産業になってしまったのは、デザイン用ソフト・パソコン・フォント・プリンタなどが続々と廉価販売されるようになったのが一番の要因だ。素人が手軽にデザイン(のようなもの)や出力(印刷)ができるようになったため、クオリティさえ妥協すれば印刷物の制作は自分でできてしまう。

そのような背景から、業界へのクライアントの意識も低下し、デザイン料などは「手間賃」程度にしか考えなくなってしまった。今回の件も、「タダでも自治体の仕事をしたいデザイナーは多いはず」というトンデモ思想を生み出してしまったのだろう。自治体の仕事は一案件で数十万から数百万は請求できるものだ。

特に、私などの「フリーデザイナー」たちは、「フリー(ランス)」と「フリー(無料)」を履き違えられるという笑えない逸話もあるほどで、今後も生き残っていくのは至難の業なのかも知れない。

まったく、改めて業界のトホホな現実を思い知らされたニュースだったわい…。

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区が無報酬デザイナー募集…抗議殺到、計画中止

 大阪市天王寺区は1日、区のポスターなどを民間デザイナーに手掛けてもらおうと、「任期1年、無報酬」の条件で募集したところ、プロのデザイナーらから「業界をバカにしている」などと批判が相次ぎ計画を取りやめた、と発表した。
 従来、区制作のポスターやチラシは職員がデザイン。昨年8月に就任した元NHK記者の水谷翔太区長が、「民間の力を生かしてよりよいものを」と発案した。 ところが、2月4日に募集を始めたところ、電話やメールで抗議が殺到。6日にはアマチュア限定に変更したが、「業界への配慮を欠くことに変わりない」「正当な対価を払うべきだ」などの意見が続いた。
 結局、28日の締め切りまでに4人が応募したが、区は「これだけ批判を浴びると理解が得られにくい」と計画を断念。4人には事情を説明するメールを送った。
 水谷区長は読売新聞の取材に、「業界に対する認識が足りなかった」と話している。

 (読売新聞 2013.03.02)


カテゴリ : 業務関連

スーパービバホーム手稲富丘店がオープン

2013/03/01(金)
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隣地で建設工事が進められていたホームセンター「スーパービバホーム手稲富丘店」が、予定の3ヶ月遅れでオープンした。売場総面積1万6,400㎡という、ジョイフルAKやホーマックスーパーデポと並ぶ大きな規模である。

散歩がてら、オープン初日の盛況ぶりを見学に行ってみたのだが、平日しかも雨まじりの暴風雪という天候もあり、駐車場は満車が続いていたものの店内は想像していたほどの混雑ではなかった。

計画段階では「テナントとして食品スーパーも入る」との報道もあったのだが、打診されたダイエーとダイイチが共に出店を見送ったため断念したようである。唯一のテナントは「モスバーガー」で、銀行ATMも設置されていないのは残念。

「生活館」と「資材館」に分かれているが、大工仕事が好きな自分にとって楽しみなのは資材館だ。建築資材はもとより、道具(ツール)の品揃えには感激!(笑)

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ところでこの店舗、建築上は「地上2階建て」だが、店内は「1階」と「地下1階」になっている。地下1階が地中にあるのではなく、土地の構造上、建物の2階部分にあたる正面入口が道路と同じ高さであることに起因している。

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これは店舗裏側から撮ったものだが、道路(正面入口側)から大きく「えぐれた」土地に建設されたのだ。そのため、建物の1階部分が道路側より一段低くなり、必然的に「地下扱い」になったのである。

ともあれ、この店舗はぜひ長く続いてほしいものである。…というのも、この付近は国道(5号線)沿いながら、車の流れが速いために店舗への出入りがしづらく「商売には不向き」と言われているのだ。

事実、この店舗も車の出入りは決してスムーズな場所ではなく、特に資材館へのアクセスは、先述した土地形状が原因で設計に「無理やり感」が漂っている。初めて来る客は少し戸惑ってしまうかも知れない。

しかも、商圏が重なる2km先には「ホーマックスーパーデポ発寒追分通店」が間もなくオープン予定で、市内のホームセンター戦争がますます激化するのは必至だ。さてさて、どうなることやら…。

カテゴリ : 経済産業
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 山下 浩

Author: 山下 浩
 
・グラフィックデザイナー
・スチールカメラマン
・札幌市在住 1967年生

業務サイト:山下デザインスタジオ

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