永遠も半ばを過ぎた

フリーデザイナー兼カメラマンの苦言・放言・一家言

ありがとう台湾 (謝謝 臺灣)

2013/01/27(日)
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早いもので、悪夢の東日本大震災から2年が経過しようとしている。

中央社日文新聞によると、台湾の震災復興支援に対して当時の政府が公式に謝意を伝えず国家として非礼だったとして、今年の震災記念式典に台湾代表を招待することが検討されているようだ。(最下部に引用記事)

親日で知られる台湾だが、義援金額が他国に比べて突出していたということは何かで読んだ記憶がある。「同盟国」のアメリカでさえ足下にも及ばないほどの金額が、人口2,300万人ほどの「国民」から集められたのだという。

しかし、それほどの厚意を受けながら、時の民主党政府は「無視」を決め込んでいた。日中国交正常化以降、台湾という「国家」は存在しないことになっており、そもそも民主党自体が自国より特定アジア(中国・韓国・北朝鮮)を大切にする思想を持っている政党のため、中国に配慮したであろうことは想像に難くない。

国家的な非常時に最も手厚い支援をしてくれた相手に「ありがとう」の一言もなく蔑ろにしてきた連中が、3年余りも日本政府を構成していたと思うと、国民として恥ずかしい限りだ。

参考として、セブン&アイ・ホールディングスが世界のセブンイレブンが集めた義援金額を国別に発表している資料があるのだが、ここでも台湾の厚意が見てとれる。義援金額の多寡で何かを判断するわけにもいかないが、それにしても「世界一の反日国家」である韓国の金額と比べると、気持ちの違いは歴然だ。

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インドネシアの1店舗当たり金額にはビックリしたが、合計金額では台湾が突出している。ハワイは、恐らく日系人が多く住んでいるためだろう。それにしても、韓国の1店舗当たり217円って…ここにも韓国人の反日感情が透けて見える。

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それでも「支援してやった」という自意識だけは強いようで、韓国メディアなどは竹島問題と絡めて「(韓国は)最大の支援をしてやったのに日本は恩知らずだ」という、ミソもクソも一緒にした論陣を張っていたほどだ。

まぁ、韓国内では大震災のニュースを見るや老若男女を問わず「ざまぁみろ!」という歓喜の声が沸き上がったというのだから、推して知るべしなのだろうが…。そして、今日も韓国のどこかで日の丸が燃やされているのだろう。

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ともあれ…
台湾の皆さんには日本人として心から御礼申し上げたい。ありがとう。


日本の国会議員、震災記念式典への台湾出席を

 日本の複数の国会議員が、東日本大震災の被災者や復興に対する台湾からの支援に対して感謝の意を表すため、今年3月11日の震災記念日の式典に台湾代表を招待したいと述べていることが、台湾国会議員訪日団の東京での記者会見の席上、明らかにされた。
 安倍政権発足後、日本では初当選の国会議員が多く誕生しているが、これら新人議員との交流を強化しようと、台湾の超党派議員連盟「中華民国立法院台日国会議員友好協会」が23~27日までの日程で訪日し、議員外交を展開した。
 同協会一行は25日東京で記者会見を開き、多くの日本議員が台湾の震災復興支援に対して日本政府が正式に謝意を伝えなかったことに言及し、日本が台湾に対して失礼な行動をとったと語っていたことを取り上げ、再来月の関連式典にぜひ招きたいと述べていたことを明らかにした。(以下略)

 (中央社日文新聞 2013.01.26)

カテゴリ : 国際時事

駆け込み退職

2013/01/26(土)


退職手当の引き下げを盛り込んだ改正条例の施行前に、駆け込み退職を希望する事例が全国で相次いでおり、教員や自治体職員、さらには警察官にもその動きは広がっているという。特に教員の場合、担任教師が卒業式にいないという可能性も指摘され、この問題は大きくなるばかりのようだ。

これほど賛否両論な話題も最近は珍しいのではないか。「公務員なのに職責を全うせず、損得で動いている」という批判がある一方で「公務員も一市民であり、ボランティアではない」と擁護する声も多い。

差額が100万円を超えるほどになると、どうしても天秤にかけたくなるのが人情というものだろう。しかし、それはあくまで「差額」で、中小企業と比較しても十分過ぎるといえる額を手にするのだ。

たかだが100万円のための駆け込み退職で「定年退職」とはならず、それまで築いてきた信頼を失い、晩節を汚すことになる…との意見には説得力がある。

しかし、どれほど美辞麗句を並べたところで、人間は金(生活)のために仕事をしているのも事実。このご時世に、老後の資金として少しでも蓄えておきたいと考えても不思議ではない。

そもそも、公務員の事業年度末は大半が3月末なのに、なぜこんな中途半端な時期に施行するのだろうか。こういう混乱は予想できたろうに…。

やはりこれは当事者ではなく「制度が悪い」の一言に尽きるだろうな。

カテゴリ : 時事社会

嗚呼、入院願望

2013/01/25(金)


膵臓を患って昨日緊急入院した知人の見舞いに行った。まだ検査の段階ではあるが、とりあえずは元気そうだった。ただ、病院からは絶食が命じられ、水も一日300mlに制限されているのが死ぬほど辛いようだ。

これまで、入院の見舞いには数え切れないほど行ってきたが、自身はといえば45歳になっても一度として入院の経験がない。まぁ健康であることに越したことはないのだが、何事も経験してみたい気質のため、せめて骨折などで整形外科に入院して雰囲気を味わいたいと、不謹慎ながら見舞いの度に考えてしまう。

まぁ、あと20年も経てばイヤでも入退院を繰り返すようになるか…。

カテゴリ : 日常私事

延命治療と尊厳死

2013/01/22(火)
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麻生太郎副総理が昨日の社会保障制度改革国民会議で発した個人的な死生観が一部メディアに取り上げられ、後に発言を撤回した。(最下部に引用記事)

これは、終末期の患者を自身の立場に置き換えた上での「さっさと死ねるようにしてほしい」旨の発言だったのだが、前後の文脈を無視し、言葉の一部分だけを切り取って「問題だ」と騒ぐのはマスコミの常套手段である。とはいえ、麻生氏も相変わらず口が滑らかすぎで、オブラートに包むような表現は苦手のようだ。

だが、本人の意志に反して強制的に「生かされて」いる現状には様々な問題が孕んでいるようにも思える。完治する見込みのないまま全身にチューブを刺し、「とにかく死なせない」という現代医療の「常識」を前に、人間としての“尊厳”がどれほどあるのだろうか。

価値観は人それぞれだろうが、少なくても私は「延命だけが目的の措置ならば施してほしくない」という意思表示として、8年前から「日本尊厳死協会」の会員になっている。まだまだ一般的ではなく、法的にも問題はあるようだが、自殺とは根本的に違う「死ぬ権利」を認めてやってもいいのではないのだろうか。

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尊厳死の宣言書 (リビング・ウイル Living Will)

私は私の傷病が不治であり、且つ死が迫っている場合に備えて、私の家族、縁者ならびに私の医療に携わっている方々に次の要望を宣言いたします。

この宣言書は、私の精神が健全な状態にある時に書いたものであります。従って私の精神が健全な状態にある時に、私自身が破棄するか、又は撤回する旨の文書を作成しない限り有効であります。

 ① 私の傷病が、現在の医学では不治の状態であり、既に死期が迫っていると診断された場合には徒に死期を引き延ぱすための延命措置は一切おことわりいたします。
 ② 但しこの場合、私の苦痛を和らげる処置は最大限に実施して下さい。そのため、たとえば麻薬などの副作用で死ぬ時期が早まったとしても一向にかまいません。
 ③ 私が数カ月以上に渉って、いわゆる植物状態に陥った時は、一切の生命維持措置をとりやめて下さい。

以上、私の宣言による要望を忠実に果たして下さった方々に深く感謝申し上げるとともに、その方々が私の要望に従って下さった行為一切の責任は私自身にあることを附記いたします。



麻生副総理「さっさと死ねるように」発言撤回

 麻生太郎副総理(72)は21日の社会保障制度改革国民会議で、高齢者などの終末期医療に関し、「いいかげん死にたいと思っても『生きられますから』なんて生かされたんじゃかなわない。しかも、政府の金で(高額医療を)やってもらっていると思うと寝覚めが悪い。さっさと死ねるようにしてもらわないと」と述べた。
 麻生氏はその後「個人の人生観を述べたものだが、公の場で発言したことは適当でない面もあったと考える。当該部分については撤回するとともに、議事録から削除するよう申し入れる」とのコメントを発表。
 さらに「一般論ではなく、個人的なことを言った。終末医療のあるべき姿について意見したのではない。人生の最終段階を穏やかに過ごすことは大事だ」と記者団に釈明した。
 麻生氏は国民会議で「高額医療を下げて、そのあと残存生命期間が何カ月か、それにかける金が月に一千何百万円だという現実を、厚生労働省も一番よく知っている」とし、財政負担が重い現状を指摘した。
 患者を「チューブの人間」と表現し「私は少なくとも遺書を書いて、そういうことをしてもらう必要はない、さっさと死ぬからと書いて渡しているが、そういうことができないと死ねません」とも語った。
 延命治療を否定するような発言だけに今後、波紋を呼びそうだ。

 (サンケイスポーツ 2012.01.22)


カテゴリ : 政治選挙

数え役満

2013/01/19(土)
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我がスマホ(iPhone)に唯一入れているゲームアプリが「麻雀 天極牌」というシロモノ。外出先で時間を潰さなければならない時などに重宝している。

本日は15分ほど興じる機会があったのだが、一人打ちモードの勝ち抜き戦で、なんと東一局から数え役満が出た。しかも二盃口と門前の清一色という、実際の麻雀では一生に一度あるかどうかの組み合わせである。

まぁ所詮はコンピュータ相手である。利用者が気持ちよく勝つようプログラミングされているのだろうが、「げっ!こんなところで運を使ってしまって大丈夫か?」と本気で考えてしまった自分は、おそらく真面目な性格なんです、はい。

カテゴリ : 末梢雑記

ミニライブ鑑賞

2013/01/18(金)
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アマチュアバンドのメンバーなどで20年来の付き合いがあり、現在はセミプロのヴォーカリストとして活躍している友人から久々に連絡があった。その流れもあって、昨夜は彼女(写真左)が定期的に出演しているミニライブを聴くためススキノの某ミュージックラウンジへ。

歌唱力やMCは相変わらず素晴らしかったのだが、写真を撮るには黒い背景と黒い衣装が同化していたため「どうかしてるぜ!」と呟いている間にステージは終了してしまった。その後20分ほど昔話と年齢の話で盛り上がって解散した。

彼女は来月初旬に小樽で予定されているプロアマ参加のライブイベントに出演する予定だが、その主催者がこれまた昔のバンド仲間だったことが判明。その縁でスチール写真撮影を仰せつかることになった。

本格的なライブ撮影は久しぶりだが、観客の邪魔にならぬよう中腰で撮り続けなければならないのがツラいところ。当日までに足腰を鍛えておかなければ…。

カテゴリ : 日常私事

人生で二度目のスタック

2013/01/16(水)
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車が雪に埋まった…。

自宅の駐車場に除雪車が入りそうだったので、邪魔にならぬよう敷地外に停めようとしたのだが、その場所が傾斜していたうえに雪がユルい状態だったので、左車体の両輪がズボッとな…。

ドライバーとして札幌の冬を走るのは23シーズン目になるが、スタックはこれで二度目である。愛車はフルタイム4WD、一輪だけ空転した時の「駆動抜け」が発生したため、空転輪が回るだけで車体はウンともスンとも言わなくなった。

「困った、どうしよう」と考える間もなく、すぐに妙案か思い浮かんだ。近所にあるスーパー銭湯の設備担当者が友人ということもあり、「重機で引っ張ってもらおう」と…。

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救助要請に行った際、彼はまさに昼メシを食おうとしていたタイミングだったが、後日「高級ほか弁」を差し入れするのを条件に引っ張ってもらった。

それにしても、他のスタック車を救助する機会が毎冬あるので牽引ロープは常備しているのだが、まさか自分が助けられることになろうとは…。

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カテゴリ : 日常私事

薬剤師vsネット業者

2013/01/11(金)
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大衆薬のネット販売を禁じた厚労省令が最高裁で違法とされたため、事実上の解禁となったそうな。(最下部に引用記事)

まぁ妥当な判決だろう。副作用リスクが問われていたが、とはいえ処方箋なしで買える「市販薬」である。大袈裟に言えば、用法・用量を守って服用する分には「毒にも薬にもならない薬」の類だ。薬局などは「薬剤師による口頭での説明が不可欠」として抵抗していたが、少なくても私は第1類薬の購入時ですら薬剤師から説明など受けたためしがない。

ともあれ、これで薬剤師は既得権益を大きく失うことになったわけだが、原告のケンコーコムが、この判決の直後に対象薬品の販売を再開したのには笑った。

まぁ、どちらも商売なので必死だったのだろうが、「日本薬剤師連盟」は自民党の支援団体である。今度は省令ではなく、法改正で対抗してくるのかも…。

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大衆薬のネット販売規制「違法」 上告棄却し国が逆転敗訴

 医師の処方箋なしで買える一般用医薬品(大衆薬)のインターネット販売を原則禁じた厚生労働省令は違法だとして、ネット通販2社が、国にネット販売をする権利の確認などを求めた訴訟の上告審判決で、最高裁第2小法廷(竹内行夫裁判長)は11日、国側の上告を棄却した。省令を違法とし、2社に販売の権利を認めた2審東京高裁判決が確定した。
 省令による規制が、改正薬事法の委任の範囲内かどうかが主な争点だった。省令が違法とされたことで、国側は規制見直しを迫られることになるが、政府は法改正で一定の規制は続ける方針を固めている。
 改正薬事法は大衆薬を副作用リスクに応じて3つに分類。省令はこのうち、特にリスクが高い「第1類」(一部の胃腸薬など)と、比較的リスクが高い「第2類」(風邪薬など)について「薬局等で対面で販売させなければならない」と定め、ネット販売を原則禁じていた。
 訴えていたのは、「ケンコーコム」(東京都港区)と「ウェルネット」(横浜市)。厚労省の規制は過度で、憲法で保障された営業の自由を侵害していると主張し、第1~3類全てのネット販売を求めていた。
 平成22年3月の1審東京地裁判決は、規制は法の委任の範囲内と判断。その上で、副作用による健康被害防止の観点などから、規制の合理性が認められるとして2社の請求を退けた。一方、「新たな状況に応じた規制の見直しが図られるのが、改正法の趣旨にも合致する」と付言していた。

 (産経新聞 2012.01.11)


カテゴリ : 経済産業

体罰論

2013/01/09(水)
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大阪市の男子高校生が、主将を務めるバスケ部の顧問教諭から度重なる体罰を受け自殺したというニュースが世間を騒がせている。しかし、教諭の体罰指導には同情的な声も少なくないようだ。(最下部に引用記事)

ところで、ここでいう「体罰」という言葉は正しいのだろうか。体罰は文字通り「罰」であり、悪いことや間違っていることをした際に「身体で分からせる」ために与えるもの。今度の場合は「体育会系」という言葉もあるように、度が過ぎた「しごき」ではないのかと思うのだが…。

ともあれ、識者やテレビのコメンテーターらは一様に「体罰は暴行罪。許してはならない」という論調だ。この一件に限っては明らかに「やり過ぎ」であり、教育指導の範疇を超えていたようだが、ある程度は体罰は必要悪だと私は思う。

私が中高生だった時代は、教師による鉄拳制裁が容認されていた。悪いことをすれば叱られて罰を受けるのは当然で、「口で言っても分からない奴には身体で分からせる」という理屈だ。一方で、体罰を受けても教師を恨んだりするような感情は、当時の生徒にはなかった。教師・生徒・保護者の信頼関係が成立していた時代だった。

ところが今はどうだろう。頭をコツンとやっただけで「体罰だ!」と騒がれるために教師は萎縮し、教育者としての威厳は皆無になった。そして保護者は権利意識ばかりが強くなり、モンスターペアレントは増殖する一方である。

家庭での教育も然りで、腫れ物に触るような扱いしかできない親の多いこと…。二言目には「人権」という言葉を乱用している勢力は多いが、「権利」は「義務」と表裏の関係だ。親に食わせてもらい、勤労納税という社会的義務を果たせない生徒に「権利を主張する権利」はないはずだ。

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私が幼い頃の両親は共働きだったため、育ての親は祖母だった。「勉強しろ」という類は一切言わなかったが、一人の人間として育てるための教育法はまさに「熱血」であった。

小学校低学年の頃の私は非常に「手癖」が悪く、頻繁に近所の文具店で万引きをしていた。ところが、祖母と昵懇の仲である店主は全てお見通しで、私が店を出た途端に「また盗んでいったわよ」と自宅に電話が入っていた。

そして、仁王立ちの祖母が玄関で待ち構え、馬乗り状態で鉄拳が飛んできた。鼻血が吹き出し、祖母の顔が返り血で染まっていた光景は今も忘れられない。現在なら完全に「虐待」と言われるであろう体罰だったが、「愛情があってこそ」なのは分かっていたため、祖母を嫌いになるようなことは一度もなかった。

今回の事件とは事情が違う話になったが、ともあれ大人は子供たちに「悪いことをすれば罰を受ける」という社会常識をもっと叩き込むべきだろう。少なくても、人格形成時においては多少の体罰も必要なのではないかと思うのだが…。


熱血?暴力? バスケ部顧問、割れる評価

 自殺した生徒は男子バスケ部主将の2年生で、体育科に所属。顧問教諭から目立って体罰を受けていたとされる。「体罰は、生徒が嫌いだからではなく、チームを良くしようと思ってのことだと思う」。体育科3年の男子生徒は、顧問についてこう話した。
 大阪市教委によると、顧問は1994年4月、保健体育科教諭として採用された。バスケットボールの指導が専門で、採用後すぐに桜宮高校バスケ部顧問に就いた。過去5年でインターハイに3回出場させるなどの指導力が評価され、2012年度には16歳以下の男子日本代表チームのアシスタントコーチに選ばれた。
 普通科3年の男子生徒は「顧問は実績がありすぎて人事異動もできないと聞いたことがある」と話す。
 顧問を知る大阪府内の別の高校のバスケ関係者は「熱意があり、生徒に対して本気で接する人」と評価する。監督を兼任していた女子バスケ部の試合では、敗戦後に「勝たせてあげられなくて悪かった」と、選手に涙を流して謝っていたのが目撃されている。
 その一方で、学校が男女バスケ部員50人に実施したアンケートでは、4割以上の21人が「(自分も)体罰を受けた」、48人は「他の生徒が体罰を受けるのを見た」と回答。体育系の部にいた3年の男子生徒は「バスケ部員が顧問に怒鳴られていることはしょっちゅうで、本当に厳しい部だった」と話す。
 桜宮高校関係者は「顧問もまじめな先生で、自殺した生徒にも問題はなかった。お互い純粋な性格で、指導がいきすぎてしまった結果ではないか」と話した。

 (朝日新聞 2012.01.09)


カテゴリ : 時事社会

「マージャン摘発、パチンコ放任」の愚

2013/01/08(火)


私は賭博が大嫌いなため、パチンコやパチスロはもちろん、競馬や競輪などの公営ギャンブルにも無関心である。だが、年に数回ほど友人と囲む麻雀だけは別で、レートを設定して幾ばくかの金は動くが、大負けしても3千円程度のもの。それも含めて貴重なコミュニケーション手段のひとつとして楽しんでいる。

だからというわけでもないが、京都府警が賭博開帳容疑で雀荘や卓販売会社を摘発したというニュースには驚いた。(最下部に引用記事)

現在は、レートを入力すると単位が「円」で出る仕様の麻雀卓もあるため、法律を厳密に運用すれば「賭博開張」なのだろう。とはいえ、麻雀の多くは仲間内で金が回るだけの、ささやかな遊びである。また、雀荘も個人経営がほとんどで、一日あたりの客数や客単価など微々たるもの。

一方、違法性が指摘され、1店舗に数百とある台で10万円単位の勝負をさせ、光と音で強烈に射幸心を煽り、年金生活者・生活保護受給者・失業者・ニートの巣窟と言われ、精神病者や自殺者を生み、たまに子供が駐車場で死んでいるパチンコは黙認しているのに、今や衰退する一方の麻雀業者を摘発するという警察の姿勢はいかがなものか。

とはいえ、多くの警察OBが天下っている以上、パチンコ業界はこれからも安泰なのだろう。また、売上金の多くが北朝鮮に送金されているのも知られた話で、多くの経営者の「国籍」という事情も、権力が手出しできない所以なのだろう。

個人的には「害悪」としか思えないパチンコ産業は繁栄する一方で、社会に何ら迷惑をかけていない麻雀産業は潰されていく。おかしな世の中だ。

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マージャン店:店舗激減に追い打ち、健全性に活路も

 京都府警が摘発したマージャン店を巡る賭博事件が、業界全体に大きな波紋を広げている。多くのマージャン店が採用する営業スタイルをはじめ、普及している全自動卓まで違法性を指摘されたからだ。店舗数が激減する中、「健康マージャン」に活路を見いだそうとする店もある。【飯田憲】
 昨年2月以降、府警は全国チェーンのマージャン店の従業員や運営会社社長を賭博開張図利容疑で逮捕。賭博開張図利ほう助容疑で全自動卓の販売会社社長らを逮捕し、メーカー社長も事情聴取した。
 マージャン店は風営法に基づき、客から遊技料を受け取って場所を貸すが、違法な賭けを前提に、レート(持ち点数に対する賭け金の割合)表示を掲げる店は少なくない。全自動卓も進化して、レートの設定や店に支払う遊技料の計算までできる「点数精算機能」付きが普及し「店の5割近くが導入している」(業界関係者)という。
 事件摘発は、従業員がレートを記したポケットティッシュを配ったのがきっかけ。府警は点数精算機能についても賭博利用の黙認と判断したとみられる。
 全国麻雀業組合総連合会(横浜市)は事件を受け、約2,000の組合員にレート表示の自粛を要請。店側は全自動卓の点数精算機能を使えなくしたり黒テープで隠したりし、府警から改善指導を受けたメーカーも出荷済みの数万台について店側に対応を依頼した。
 雰囲気が敬遠され、ゲームにも押されて、全国のマージャン店は11年末に30年前の3分の1の約1万2,000店(警察庁調べ)に減った。そこに事件は追い打ちを掛けた。横浜市内でマージャン店を営む男性(30)は「同業者にとって衝撃。どこでもやっているのに……」と困惑する。総連合会の要請後もレート表示を掲げる店は多い。
 一方、マージャンは頭の体操になるとして全国健康福祉祭(ねんりんピック)で公式種目になり、女性やシニア層に人気が広がる。「賭けない。飲まない。吸わない」を掲げ、商機を狙う店も出てきた。総連合会の斉藤正理事長(67)は「事件を教訓に健全娯楽産業として社会貢献したい」と話している。

 (毎日新聞 2013.01.08)


カテゴリ : 時事社会
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 山下 浩

Author: 山下 浩
 
・グラフィックデザイナー
・スチールカメラマン
・札幌市在住 1967年生

業務サイト:山下デザインスタジオ

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