復帰した酒井法子の「してやったり」

写真(C)NHK
平成21年に覚せい剤取締法違反容疑で有罪判決を受け、23日に執行猶予を満了した元女優の酒井法子(41)が昨日、女優復帰の記者会見を行った。
来月から上演される主役舞台の宣伝も兼ね、執行猶予明け間髪入れずに会見ってのは…よほどこの日を待ちわびていたのだろう。裁判前には介護の仕事をしたいと発言し、その勉強をしていたはずだが、何のことはない、(女優だけに)茶番劇の芝居をしていただけだったようだ。
それにしても、つくづく芸能界という“闇社会”は犯罪者に寛容な世界だと思う。執行猶予が明けた途端に「これで禊(みそぎ)は済んだ」とばかりに記者会見を開き、メディアにも好意的に受け入れられる様は異常としか言いようがない。
一般人がこのような犯罪で逮捕・起訴・有罪となれば、間違いなく社会から抹殺されるだろう。刑期を終えれば「罪を償った」ことになるのが世の建前なのだが、前科者に対する世間の目は冷たく、就職もままならないのが現実だ。
子供にも多大な影響を与える芸能人ならば、なおさら復帰は御法度にするべきだろう。これが殺人者であったとしても、芸能界では同じ扱いなのだろうか…。
会見では記者の誘導により、恐縮しながらも「マンモスうれピー」と言い放ったようだが、その言葉のウラに「世の中、チョロいものね」と高笑いを感じるのは私だけではないはずだ。もうメディアに「麻薬撲滅」を叫ぶ資格はない。
カテゴリ : 時事社会