
キャンプや友人宅での飲み会、泊まりがけのスキー等、私生活で人様と就寝を共にする機会は少なくない。そして翌日、必ずといっていいほど言われるのが、私の「歯ぎしり・イビキ・寝言」のいずれかについての所感だ。
今までに聞いた話を総合すると、この三つの傾向は以下の通りらしい。
【歯ぎしり】
“凄まじい”の一言で、端で聞いていると今にも歯が砕けてしまいそう。
【イビキ】
音量は高めだが、まぁ一般的。可もなく不可もなく…(?)
【寝 言】
「なぜ別件逮捕なんだ!」など意味不明なもの多し。
…とまぁ、同室で寝る人間にとっては迷惑千万な雑音には違いない。一度だけ、イビキをかきながら歯ぎしり、たまに止むと次は寝言が始まるという“1粒で3度おいしい同時多発三重奏”の餌食になり、一睡もできなかった者もいたようだ。
さすがに「寝っ屁」だけはなかったようで“カルテット(四重奏)”とはならなかったのは不幸中の幸いか…。
しかし、この歯ぎしりは笑い事ではない。上下の歯の先端が、擦れて真っ平らになっているのだ。また、これによって歯茎が鍛えられているのか脆くなっているのかも定かではない。
仲間が集まり、メンバーの自宅で飲み会という機会が何度もある。「布団もあるので、車で来て泊まってもOK」と言われるのだが、やはり迷惑はかけられぬと車中泊をすべく、自身の車(ステーションワゴン)の後席を倒して荷室にシュラフ(寝袋)を敷き詰めてから参上することにしている。
とはいえ、本当に車内で寝たのは一度だけなのだが、その時は氷点下10度の気温下、エンジンも切っていたため「うぅ…寒い…眠れん…切ない…」と歯ぎしりどころではなかった。
さらに、もうずいぶん前の話だが「何度も呼吸が止まっていた」と言われたこともあった。げげっ、睡眠時無呼吸症候群…?これは一刻も早く病院に行かねば…と思ったのが10年以上前の話。しかし、何らかの治療や対症療法で改善されるものなのかどうかを調べようと思い、これまた10年以上が過ぎた。
ま、何にせよ寝相だけは良いのがせめてもの救いか…。