日本人は生(ナマ)が好き

牛の肝臓(レバー)の内部から食中毒の原因となる腸管出血性大腸菌「O157」が検出されたことが、厚生労働省の調査により分かった。焼き肉チェーン店による「ユッケ集団食中毒事件」を受けての調査結果で、20日の審議会で対処を検討するようだが、これまで同省が飲食店に販売自粛を求めていた牛の生レバーは、いよいよ「禁止」になる可能性が出てきたようだ。
レバーもユッケも食べない私には特別な危機感はないが、こういうニュースを見聞きする度に「日本人って本当に生(ナマ)が好きなんだなぁ…」と思ってしまう。人気の生食は数あれど、その代表格はやはり「生卵」だろう。
かれこれ25年前の話である。私が米国に滞在していた際に日本食が恋しくなり、スーパーで買ったカリフォルニア米で「卵かけご飯」を作ってみた。だが、それを見ていた学生寮のルームメイト(米国人)は“Oh, Jesus Christ!”(げげっ、何てこったい!)と、卵を生で食べたことに驚愕していたが、翌日はしっかり食中毒で倒れた。
日本の卵がいかに「生食できる」ほど品質や鮮度が高いかということだが、それ以前に米国では多くの感覚として「ゲテモノ扱い」であった。生卵でさえこうなのだから、特に次の3つなどは世界に衝撃を与える食文化なのではないだろうか。
カテゴリ : 時事社会